第10話 ベイタウン祭り 

久留米から福岡市内へ引き上げる、特急なのでたったの30分 あっという間だ。

マリンメッセの横の博多湾中央埠頭の音楽イベントを軽く視察、全12日のロングラン、全てに目を通すわけにはいかないが、行けるときに行っておかないと。


後輩の店が出店している関係もあるしな。

ママに軽く挨拶したあと、

さだことビールで乾杯 子供たちはノンアルじゃなくてジュースだ。


「暑くもないし寒くもないわね」

「都会の海だよな、コンクリで固められていて、和白の干潟とはオオチガイさ、見ろ、あの船を」

「わあ、大きい」

「海王丸か、船員の実習のための船だから、俺達は乗れない」

「残念ね」

「代わりにライブを楽しもうや、シティの

ベイのバンドだから、ベイシティローラーズだな、うーんと、ドッグ オブ ザ ベイ はと。。。今日はいないな。」


かつての俺みたいな若い衆が楽しげに演奏している、あ、昼酒飲んでるアンタガタなんて俺達をいじってる、なかなか調子いいぞ、でももう少し観客が多ければな。

海風は少々、海鳥の姿が無いのが、少し残念、あれ、警察の船が停泊してる、パトカーならぬパトシップってか?


海辺のビールはつかの間の贅沢 さあ。明日からは現実世界だ。




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