深夜飛行
アルコールで火照った頬を冷たい夜風が優しく撫ぜる。
体温が下がったことによって快感にも似た眠気が私を包み込む。
しかしながら、この時の脳の覚醒状態は薬物にも勝るだろう。
遠くで鳴るサイレン、誰もいない電話ボックス、車が通らない二車線道路。
朧月に一瞥し、当機はまもなく目的地に到着する。
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