リンドウよ、私の為に咲いてくれ。
荒れた大地に凛々しく咲く誰かのリンドウ。
曇り空の切れ間から差す一条の光に照らされるその紫の花弁は、私の足元に咲くリンドウよりも美しい。
私の太陽はとうの昔に死んだよ。
死んだ太陽の元、死んだ土地の上に、ただ紫の花を咲かせている私のリンドウ。
水をあげる度に雄々しく葉を伸ばす。
たくましく育ったリンドウはそう見えるだけで、他人から見れば取り繕った造花でしかない。
そんなリンドウを、私たちは「誇り」や「自信」という。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます