スーパーヒーローになんてなれない
彼らは所詮画面の向こう側なんだと気付かされた十四の春。
たった隣の席に座るクラスメイトを救えなくて何がヒーローだ。
「僕にだって力があれば・・・」なんてぼそぼそと呟く私の眼には、彼らの目映い後ろ姿しか見えていなかった。
顔に刻まれた切り傷や打撲痕をファッションアイテムのように捉える人々を命がけで守っている。
多大な自己犠牲とたくさんの罵詈雑言の先に待つたったこれっぽっちの副産物のような栄光のために生きている。
結果にしか興味がない奴にはスーパーヒーローは務まらない。
私はスーパーヒーローにはなれない。
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