明日の脚本は白紙のままで
カーテンもない窓から信号機の赤い点滅光が差し込むワンルーム。
ザーザーと横殴りの雨がベランダに容赦なくぶつかっている。
等間隔で赤く染まる私の顔、傾く首、視線の先には真っ白なノート。
部屋には丸まった紙がいくつも転がっていた。
「明日」の行動を書こうとする度に鉛筆の芯が折れて夜に足を掴まれるのだ。
窓から青い光が差し込んだ時には朝を迎えていた。
私はノートに「一歩ずつ」と書き込んだ。
鉛筆の芯はきっともう折れないだろう。
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