第3話
さて、生まれ変わりをしちゃったけどどうしようかな。
このまま育っていくことになるだろうし…
前世ではお父さんとお母さんは仕事で出張中だから良かったよ。あーあ、どうせだったら最後に電話でもして声、聞きたかったなぁ…
…もういいや、今は目の前のことに専念しよう。前世のことを今悔やんでも仕方がない。
「いい?貴方の名前は『優』。森川優よ。」
母親が言った。
え?その名前って…前世と……同じ…
もし、この世の中に神様が存在するのなら、神様は本当にいい性格をしていると思います。
じわり、目から無数の涙が出てくる。
「ふぇぇぇぇぇん」
「あらあら、どうしたのかしら?」
とうとう私は泣き出してしまった。(赤ちゃん語だけど…)
名前……だったそれだけでこれだけ泣いてしまう。
両親から貰った大切な名前。何があっても変わらない。
前世と同じ名前、『優』
私の大切な、名前。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます