第6話、福島第一原発事故

10月16日に始まった被告人質問で、東電の元経営者は津波対策の先送り疑惑を否定した、とラジオのニュースが言っていました.


東電の経営者なんて、給与が数千万円ですよ、それも1億円近いはず.


もともとは、電気料金ですよ.言い値で徴収している公共料金ですよ.


その中から高額の給与を当然の権利として受け取ったのだから、責任も当然の義務として引き受けるべきですよ.


でも、まあ、逃げ切るつもりです.


というよりも、原発は国策だと考えているんですよ.


原発でプルトニウムが生産できる、そして国産のロケット技術がある、これらを合わせれば何時でも軍事転用できる、そう云う国策を主導したのはキャリア官僚だ、と言いたいわけですね.


国策の下で東電は原発を運転しているのだから、偶々その時に経営者をしていたからと言って、なんで責任を取らなきゃいけないんだ、と考えているのでしょうねぇ.責任は経産官僚が取ればいいじゃん、と思っているのでしょうねぇ.


●ちょっと引用してみます.

(P268)・・・反対意見がどれほど合理的であっても、反対行動がどれほど激しくなっても、国家の根幹的政策として意図された政策は、奸計と強権の絶妙な組み合わせによって、つねに貫徹されてきたのではなかったか?原子力問題についてのパワー・エリート主流派の考えは、はっきりしている.あたかも事故など起らなかったかのように元に戻したい・・・

●引用を終わります.

(続く)

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