第2話 どれを買うか大いに迷う

 

 さて、目下の悩みはどのクロスバイクを買うかというのだが、メーカーは早々にgiantに決めた。

 コスパの良さと試しに行ったgiantstoreでの店員さんの対応の良さからここに決めた。

 フレーム生涯保証という言葉も決め手になった。

 もっと他のメーカーの物を調べてからでもいいんじゃない? とも思うが、こういうのはある程度早い段階で絞っていかないといつまでも悩むハメになるのだ。

 おっさんはそういう経験だけは大量にある。

 だからgiantに決めた。もう決めたので悩まない。

 しかし、問題はどのモデルを買うか。

「どうせそのうちクロスバイクに満足できなくなってすぐにロードを買うよ」などという西の人もいるが、何事も最初は肝心。

 背伸びして無理に良いものを買っても自分の能力に見合ってないと性能を活かせずにこんなものかと物置でほこりをかぶったり、ギターなんざ触ったこともないのに通ぶってエレアコ買った挙句に集合住宅では練習しづらくて触らなくなってカビを生やしたりするのだ。

 なので最初は入門モデル、それを使い倒せば自分の方向性もわかるだろう。

 おっさんは自分が分からないのだ。

 予算の問題もあり、買うのは入門クラスの5~6万の物。

 そうすると手元のカタログを見ると5モデル。

 未舗装路をガンガンいくつもりはないので、オフロード志向の2モデル除外して残り3。

ベストセラーなescapeR3(エスケープ)。

 Escapeよりもタイヤが太く汎用性が上がったGRAVIER(グラビエ)。

 クラス最軽量が魅力のCROSTRA(クロスター)。

(以降は素人がネットで集めた情報を元に書いているのであまり信用しないように)

 いずれも同じような値段の中で微妙に味付けが変わっているといった印象だ。

 当初はescapeしか目がいかなかったのだが、タイヤ太く多少の未舗装路も行けると謳われているGRAVIERもカタログを見ていると良さそうだ。

 なんせクロスバイクはママチャリなんかに比べるとタイヤが細い。

 それはそのまま走行性能の高さに直結するらしいが反面パンクのリスクが上がるらしい。

 見るとクロスバイクやロードバイクに乗るライダーはパンクしたらその場でチューブを交換して直すらしい。え、なにそれすごくね? 俺できんの?

 その点GRAVIERならばあまりパンクの事を気にせずに乗りまわせるだろう。

 らしいとかだろうとか言ったフワフワした物言いは実際に触っていない辛いところだ。

 見た目もカラーも好みだし、GRAVIERかなーと思ったところに上がってきた候補がCROSTRA。

 なんせ軽い。

 10Kgを切る勢いで軽い。

 スポーツバイクで軽さ正義。重いものに人権はない。

 おらおら軽くするために金を出すんだよ。そんな世界だ(想像)

 ならば最初から軽い物の方が後々良いのではないか?

 なんせ色々調べて興味が出てきたヒルクライム。

 坂を上るならそりゃ1gでも軽い方がいいに決まっている。

 相手は重力だ。1g重ければそれだけ負担になるし1g軽ければそれだけ負担も軽くなる。非情な物理法則。そこにごまかしやいかさまは存在しないのだ。

えなじーいこーるえむしーすくえあ。

こう書いてるとCROSTRA良いなあという気になってくる。

 そんなg単位で気にするならロード買っちまえよ! と西の方からツッコミが来る気がするがまあ待て。

 そんな最初から十万も二十万もするもん買えるわけないじゃないか。

 それに今買うクロスバイクはロードへの布石よ。

 自分がやりたいことをしっかり把握してから特化モデルを買えばいいのだ。

 その頃にはクロスバイクは通勤や普段の足、さらにキャリアつけてツーリングキャンプ用に改造と色々使い道はあるのだから腐るまい?

 なのでまずはこの3モデルから選んでみよう。

 今のところGRAVIERかなあと言う気はするが、あとはお店に行って店員さんと相談して決めるのが良いだろうと結論付けて今日はおしまいにする。

 眠いし。

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