第58話 計画を再確認

 僕は大変頑張りました。


 明日から14日間、依頼を完遂かんすいすべく、待ち伏せ計画を開始する。

 昨日は、二人が帰って来てから、計画の確認、機材の確認、トランシーバーの予備電池の充電、捕縛ほばく用におもちゃの手錠、ロープ、結束バンド等を揃え、決行の日に備えた。


 この様に昨日の僕は、めちゃくちゃ頑張っちゃいました。

 その所為せいで、ドロシーもルイーズも、14時を過ぎだがまだ寝ている。


 そろそろ起こさないと、19時には、お茶会に行く為、母さんが来る。

 がらがら。二人共、布団に潜り込んでいる。

 ゆさゆさ。「ルイーズ、ほら、そろそろ起きないと。」

 「にゃん。」

 「あたっ。」

 引っかれた、仕方無いなあ、ドロシーはどうかな。


 ばさ、ゆさゆさ。「ドロシー、そろそろ起きないと、母さん来ちゃうよ。」

 「ゆたかあ~。」ちゅっ。

 「仕方無いなあ、もう少しだけだよ。」

 「ルイーズ。」ちゅっ。

 「もう少しだけだよぉ~。」

 「あ~い。」


 その後、二人は2時間ほどベットにいて、おもむろに起きて来て、シャワーにいって、洗濯機を回す、その間に僕はお掃除機をする。

 「二人共、何か食べる。」

 ばたばたばた。「うーん、あっちで食べる。」

 「ジュースぐらい飲んだ方が。」

 「うん、そうする、野菜ジュースは。」

 「あるよ。」

 「あー、私も。」

 「ドロシーの分も有るよ。」


 3時間があっという間に過ぎ去った。ピンポン、ピンポン。

 「は~い、里美さとみママが来た。」

 がちゃがちゃ、きぃー。「母さん。」


 「来たよう~、んん、ちょっと、ゆたかさん、家の娘は何処かしら。」

 ドロシーとルイーズが来てから、ずっとこれだ、実の息子を入り婿扱いだ。

 かつかつ、どたどたどた。


 「ドロシーちゃん、ルイーズちゃん、会いたかった。」

 「「きゃあっ。」」

 「里美さとみママ、痛いよ。」

 「痛いです。」


 「あらま、御免なさい~、ささ、行きましょう、行きましょう、ゆたかさん、お留守番、お願いね。」

 「「ゆたか」」

 「いて来るぅ。」

 「行ってきます。」

 「は~い、行ってらっしゃい。」


 今日は始めに、マーガレットおばさんの所に行く、朝の4時ごろだ、そこから再びゲートをルイサさんの方へ繋ぐ、こっちは朝の10時ごろ、僕が行くと、決まって赤ちゃんの話題になるし、男は僕だけなので居場所がない。


 まだ、ルイーズのお父さんに挨拶をしてないし。

 二人が帰って来た時の為に、ベットの用意と、片付けと、明日からの計画を再確認しよう。

 二人に危険が及ばない様に。

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