第40話 見積り変更?

 僕は高校の時に探偵の学校に行って、実地研修もして、免許皆伝かいでんなんだけどなあー。

 ドロシーとルイーズだと9割がた話を聞いてくれる。

 ダメでも、すっごく丁寧ていねいあやまって去っていく、何だよそれ。


 午前中の目標は、ドロシーとルイーズだけで達成し、僕は役立たずだった。

 これは方針を変えて、明日からも、二人とプラス1で回った方が良いかも。


 「ドロシー、ルイーズ、お昼にしよう。」

 「「は~~い。」」


 「ドロシーもルイーズも頑張ったね、有難う、でも何で変な話し方するの。」

 「う~ん、何と無く。」

 「うん、そんな感じ。」

 「凄く受けはよかったね。」


 「ゆたか、お家帰る。」

 「うん、この辺住宅街でお店とかないから。」

 「早く帰ろうぉ、歩き疲れたぁ。」


 「御免、家の周りだから自転車は良いかなって、昼からは自転車を使おう。」

 「ゆたかんぶ。」

 「私もう。」

 「二人いっぺんには無理。」


 「じゃあ、先に私。」

 「えぇ~、ルイーズ降りないからじゃんけんにして。」

 「仕方ないなあ~、じゃあいくよう。」

 「「最初は」」「ぐぅ~。」「ぱぁ~。」


 「へへっ、私のかっちぃ~。」

 「ルイーズ、ずるーい、ふふふっ、面白い~。」


 「はい、最初はルイーズ。」

 「まだお仕事あるから、ちょっかい出さないでね。」

 「はいはい。」

 僕はルイーズを負ぶって家に向かった。

 途中でちゃんとドロシーと交代して家に到着した。


 「私トースト焼くから、ルイーズは冷蔵庫からマーガリンと具材だして温めて。」

 「あいあい。」

 「私、紅茶も入れるから。」


 ドロシーとルイーズは昨日のうちに、サラダやベーコンエッグなどを作り置きしていた。

 手早くお昼を済ませるためだ、待ってる間、僕は集計をする。


 「ゆたか、準備で来たよ。」

 「ううん、今行く。」

 で三人でコタツに入って昼食。

 「「 「いたーだきます。」 」」


 がちゃがちゃ。「はい、紅茶。」「有難う。」

 「はい、ルイーズ。」「有難う。」

 ザック。かちゃかちゃ。「ルイーズ、サラダも食べて。」

 「ドロシー、ママみたいぃ。」

 「お便秘になるよ。」

 「うん、食べる。」

 「よろしい。」


 ザック。かちゃかちゃ。「後半はどうするのゆたか。」

 「ううん。」ごっくん。

 「地図で一番遠いい所まで、自転車で行って。」ずず。

 「自転車を適当な所に止めて、さっきみたいに聞き込む、で家とかも回って、自転車で少しづつ、家に帰って来る。」


 「皆一緒。」「うん、一緒。」

 「一人ずつ決めた範囲をするんじゃないの。」

 「あー、あれは止め、二人と一緒の方が効率良さそうだから。」


 「だねえー、旦那様はんぶ以外、役に立ってなかったもんねえ~。」

 「僕は今、すっごく傷ついたルイーズ、ドロシーもそう思ってる。」


 「そっ、そんな事無いよう、ゆたかは頑張った、うんうん、頑張った。」

 ちゅっ。「有難うドロシー。」


 「なっ、何、本当じゃん、私悪くないもん。」

 「あ~ぁ、僕は傷つたなあ。」

 「うんん。」

 「やして欲しいなあ~。」

 「私、悪くない。」ちゅっ。


 「お~~~っ、ルイーズ、有難う、傷がえたよぉ。」

 両側の二人を軽く抱きしめる。

 「えへへっ。」「うーーん。」

 「本当に、僕には過ぎたお嫁さんだ。」

 「私はゆたかじゃないと嫌っ。」

 「私もゆたかがいないと嫌っ。」


 「うん、さあ、お仕事頑張ろう。」

 「そう言えば、ゆたか学校は。」

 「暫くお休み。」

 「「ええええぇぇぇぇぇっ。」」


 「ダメだよゆたか、学校行って、もう直ぐ試験でしょう。」

 「そうだよ、卒業するにしても、院に行くにも、まず単位取らなきゃ。」

 二人が現実を突きつけて来た、本当にお嫁さんなんだなあー、きびしい。


 「いやあー、ほら、二人だけだと心配だから。」

 「ちゃんと行って。」

 「行きなさい。」

 「聞き込みは私達だけでできるから。」


 「それに赤ちゃん出来た時にパパがいないと、ちゃんと卒業してね。」

 「そーぉー、ドロシーの言う通り、子育てはパパもいないと。」

 「おおおっ、分かった、午後から行ってくる。」


 「パパ、頑張ってぇ~。」ちゅっ。

 「パパ、頑張ってね。」ちゅっ。

 「・・・ドロシー、ルイーズ、できたっ。」


 「・・・ま~だっ。」「ねっ、ルイーズ。」「うん。」


 「おう、今日も目いっぱい頑張る。」

 「・・・ばかぁ。」「・・・あほぉ。」


 僕は午後から大学の講義に、聞き込みは二人に任せる事にした。

 まあ、実際、僕がいてもあまり変わらない、只、この場合、調査に係わる人数が見積と変わってしまう。

 最終的な出来高を見て、返金を考えないといけない。


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