ハロウィン

勝利だギューちゃん

第1話 

10月31日のハロウィン。

日本でも定着してきて、久しいというが、僕はみたことがない。


テレビとかでは、仮装をしていたり、

店先で、かぼちゃのオバケの飾りつけは見かける。


もともとは、秋の収穫を願ったものだったようだが、

最近では、お祭りのひとつとなり、宗教的な意味はなくなったようだ。


本場では、「トリック・オア・トリート」と言って、

お菓子をせしめる習慣があるが、それは見た事がない。


まだまだ、本場ほどではないようだ。


ドンドン


玄関のドアを、叩く音がした。

開けてみると、そこにはオバケに変装した人がいた。

子供でない事は、すぐにわかった。

わかったが・・・

性別は、わからなかった。


かぼちゃのほっかむりに、マント。

普通はわからないだろう。


「トリック・オア・トリート」

手を差し出された。


えーと、こういう場合は、確かあれだったな。

「お菓子を差し上げますので、どうかお許しください」

そういって、たまたま持っていたポテチをあげた。

開封はしていない。


「よし、許してしんぜよう」

そういって、笑いながら去って行った。


「あるんだな。本当に」

少し、感動した。


翌日、学校へ行った。

1人の女子が、僕の方へ来た。


そして、こう言った。

「家に帰ったら、庭をみてごらん」

何の事か、わからなかった。


帰ってみると、庭の木にトイレットペーパーが巻き付けら得ていた。

鶏卵も投げつけられていた。


「そう言えば、ティーンエージャーでは、こういういたずらもするんだな」

ハロウィンというものを、改めて認識した。


本場でも、この解決策はないようだ。

でも、悪い習慣までは、輸入しないでほしい。

本場のようになるのは、まだ先にようだ。

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ハロウィン 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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