3.漓流の初めての大会

さて、日数は進み、大会当日。


「えーっ学生の部は、小学生まで、ですか!

ウソでしょう、導狐さん?」


「ごめんな、漓流。中学生からは、一般の部なんだ。レベルは高いが、その分楽しめるから、頑張ってくれ。」


「……分かりました。」


漓流は、大会自体に出るのは初めてである。


ここの店、「アメイズ」の大会は少し規模が大きい。この店は、多少繁盛している為少し大きくても、問題はない。


さて、時間になり、総勢20名ぐらいの人が集まり戦っている。


「オーバーモンスター『閃光の団長 FOX二刀流』でトドメ。」


「『骸冥龍デスプルトン』で、トドメだ!」


「『海瀑水龍 リヴァイアサン』で、終わりよ。」


「トドメだ!」


それぞれ勝ち進み、準決勝。


「さて、午後から準決勝です。選手の皆さんは昼食に入って下さい。繰り返します……。」


「さて、お兄ちゃん、ご飯食べよう。」


「そうだな、久し振りに二人で、」


「おーい。二人共、ご飯食べようよ。」


「……。」


「ハァー……。漓流、アリスの所まで行くぞ!」


「……うん。」


昼ご飯を食べ終わり、試合へとうつる。


「漓流ちゃん、準備はいい?」


「いつでも!」


『アー、ユー、レディ?バトル、』

        

         『ゴー』


「私のターン、ドローはなし。コストにカードを置いて1コストで、『閃光の下っ端 ハヤテ』を出して、『ハヤテ』の能力を発動する。

能力で、デッキから一枚引いて、そして手札のモンスターを一枚コストへ送る。

これで、終わり。」


「私のターン、ドロー。カードを一枚コストへ置いて、コスト1で『水龍のヒナ』を出して、バトル。」


「わざわざ、低い『ヒナ』で、攻撃するのは、あのコンボを成立するためかな?漓流ちゃん?」


「っ……。正解。」


「止めるのはないから、通してあげる。」


「『ヒナ』の能力で、デッキからコスト3以下のモンスターを出します。出すのは『水龍ーミナモ』。」


「……ルートが外れた。(いつもだったら『ミラガナ』を出すはずなのに?)」


「ターンエンド。」


「私のターン、ドロー。コストにカードを置いて、3コスト『閃光の参謀 サジン』を出して、『サジン』の能力で『ウジン』をデッキから戦場に出す。そして、二体のモンスターの魂を『クロスオーバー』!『オーバー召喚ポゼッション』!来て、私のエース!レジェンド・オーバー・モンスター『閃光の団長 FOX二刀流ツインバスター』!そして、このカードが戦場に出た時、能力を発動!相手カードとライフを一枚ずつ破壊する。」


漓流LP6→5


「破壊された『ミナモ』の能力を発動します。このカードが破壊された時、手札又は、デッキから『海瀑水龍 リヴァイアサン』を戦場へ出す!来て、レジェンドカード『リヴァイアサン』!」


「(来たね。漓流ちゃんのエースカード。)私は

ターンエンド。」


「私のターン、ドロー。さて、行くよ。2コストで『雨術ー鬼雨』を発動。この能力は、全ての戦場のカードを破壊する。」


「悪いけど、素材を一つ取り除いて『団長』の能力を発動。呪文、道具カードを無効にして、破壊する。」


「くっ、更に『リヴァイアサン』の能力でノーコストで、『雨術ー篠突く雨』を発動する。『ハヤテ』を破壊して、私はドローします。

後は分かりますよね。」


「えぇ、そうね。(さぁ、どっち?)」


「ドローッ!……、私が引いたのは『水龍ーミズキリ』よって、ライフを削る。」


アリスLP6→5


「ターンエンド。」


「私のターン、ドロー。私は3コストを使用して、道具カード『盗賊の極意書』を使用する。効果で、『閃光』モンスター1体にパワーを1増やして、『団長』の能力で、『極意書』を無効にして破壊する。」


「その行為に何の意味が?」


「この瞬間、素材と言う枷が無くなり『団長』の真の力が解放する!このカードの素材が全て無くなった時、相手モンスターを全て破壊し、二回攻撃を得る!」


「ウソ、でしょ……。」


「一回目!」


漓流LP5→2


「二回目」


漓流LP2→0


「そして、『極意書』の効果で、破壊された時破壊したカードの能力をもう一度得る。」


「……妖狐さんは強いや。」


WINアリス (有栖川妖狐)


「どう、MMは楽しい?」


「悔しいけど、楽しいです。」


漓流の大会の挑戦は終わった。

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