第13話 黄金の鯨
土地のガイドの話だと、この海に黄金の鯨が棲むという。
「年に一度、鯨の眠る海溝に朝陽が差した時にだけその姿を現すのです」
夜明け前の海には沢山の舟がある。舟の上の男達は銛を手に海を睨む。
「ナ族です。彼等は毎年黄金の鯨に挑みます」
朝陽が走った。海が黄金に輝き、男達が銛を掲げて輝きへと飛び込む。その時だ。
黄金の鯨が海に立った。
飛沫とともにナ族達が海に落ちる。
「千戦千敗です」
悔しがるナ族。不屈の千年である。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます