サイドストーリー 小柄なビッチと大人びた腹黒JC
「さて、・・・・・ここですか・・・・」
とあるのこの木曜日、気だるそうに、ため息を軽く吐きながら一人の女子中学生がとあるゲーセンに現れる。
彼女の名は、
本来都は、彼女を嫌って避けるべき相手なのだが苦肉の策で彼女にとある事を頼んだのだ。
それは、とある謎の人物が都達に渡された情報によると、今週に入って四日間、涼浦銀華は下校時間から、彼女のバイトが始まる間にこの一人でゲーセンに向かっていると情報があるらしく、都は、魁に頼んで、涼浦銀華に接近し、真意を確かめるとこだった。
なぜ魁里を選んだのかというと、涼浦と魁里は面識がなく、それに加え、彼女は、咲那と同じく毒舌家という共通点があるから、本当に涼浦が咲那の事になにか心残りがあるのなら気軽に話してくれそうと思ったからだ。
そして魁里は、都から送られた涼浦の画像を見ながらゲーセン中を回っていたのだが、探すに連れ、次第に脳裏から都に対する苛立ちが自然に増していた。
「え~~~~~~~~~と、その涼浦って人は、本当にいるのでしょうか・・・・・・いや・・・・・・それよりも、私に一度も勝ったことがない都クンに命令されることに今思えば段々と腹立ってきましたね・・・・・なんでこのめんどくさい事を引き受けたんでしょうね。今思えば後悔しかありません・・・・・まぁいいですよ。この仕事が終わったらその鬱憤を都クンにた~~~~~~ぷりとぶつけましょう♪さぁレッツゴーです」
そう、思惑を持ちながら向かうと都と同じ制服と先ほどの画像で見た小柄で身なりが派手な女子を発見する。どうやら魁里は、捜索して僅か3分も足らずに涼浦を発見したようだ。
「・・・・・・・・もしかして、この人が涼浦さんですか?間違いありません」
涼浦の様子は謎の人物の言う通り、都が謹慎の涼浦銀華の現状は、学校内だと花沢咲那を関りを持たないことを除けばなに一つ変わりはしないが、帰宅時から、バイトが始まる時間の空き時間は、自身のバイト先近くのゲーセンに立ち寄りなにも利用することもなく呆然とベンチに座っており、話しかけても上の空だったそうだ。
まさに、魁里の今見た現状と同じ状態になっていた。ので彼女はそれを都に送信し返信を待つ。
「さて、どうしましょうか・・・・・・頼みますよ都クン・・・・・・・おっと来ましたか・・・・」
ピロロロロロロロロロ
『良くやった魁里、次は、なんとしても涼浦に接近しろ。同じ女子だから、適当に盛り上がりそうな話題を持ちかけてから話しかけろ・・・・』
「(何を言ってんですかこの人?彼女がいる癖に、女子に話しかけたことがない、青臭い文章は・・・・そんなんで話に乗るほど今の女子は甘くないですよ!!!まぁ私に任せない)」
魁里は都の指令を無視をし、軽い気持ちで涼浦に話しかける。
「隣いいですか・・・・・」
「・・・・・・」
「(反応なし完全に上の空だ・・・・・・・なら・・・・)」
そう思うと、思いっきり深呼吸をし耳元で大声で叫んだ。すると、その馬鹿デカい声量で涼浦は、ビクッと反応し魁里とは逆方向にのけ反った。
「隣いいですか!!!!」
「は?な・・・・・・・なに。超うるさいん・・・・・ですけど・・・・」
「すみません。隣いですか」
「はぁ?・・・・・・ああいいけど、なにアンタ、大学生?なのに制服着てんの・・・・」
「良く勘違いされます・・・・・私、こう見てもまだ中学生です」
魁里は証拠を見えるように中学の学生証を見せる。
そう疑いをもたれるのはしょうがない。魁里は見た目を見ると恵体で大人びた色気を持つ身体つきをしてるから日常的に軽く支障が出るくらいに目立っているのだ。
「マジ~~~~そうは見えないけど~~~~てか、アンタ出身校ここより大分遠くね?」
「それは簡単な理由ですよ。秘密ですけどあたしに大学生の彼氏がいるんですけどその人、都合があるから忙しいので彼に近いゲーセンで待っているんです」
勿論これは方便だ。魁里にそういう彼氏なんていなく、涼浦になんとか近づくための作戦だ。
「てか、JCが大学生に近づくのってそいつロリコンじゃな・・・・」
「どうなんでしょ?私の見た目だと大学生に見えるからギリセーフでしょう」
「さぁ・・・・そんなの知らないし・・・・・」
「あの、そういうお姉さんこそここでなにをしてるんです?」
どうやら涼浦は、魁里の事を気が許したように見えたので魁里はここで本題を出すと・・・・彼女は言いにくそうに髪を掻きながら口をつむいでいた。
「はぁなんでそんなの言わないけないわけ?」ポリポリ
「いいじゃないですか?内緒にしますから・・・・ヤバい発言はピーでいいですよピーで・・・・」
「・・・・・・・・そう言われてもアンタ見ず知らずだし」
「なにビッチの見た目の癖に遠慮してんですか・・・ここは一丁前にガンガン行きましょう」
「ぷっ・・・・・・」
「なんですか・・・・・急に笑って・・・毒を吐かれて笑うとか普通怒りますよ。もしかしてドMですか」
「いや、本当は腹立つけど・・・・・・・だけど・・・・アンタの毒舌と下ネタ発言・・・・ちょっと仲違いしてた親友に似ててつい・・・」
「ええ~~~~~聞きたいですね~~~~お願いします~~~~~」
「はぁ~~~~~~しょうがない・・・話したらスッキリするかな~~~~~」ボソッ
「あ・・・・・・ありがとうございます・・・・ですけどお姉さんの話聞くにはここやかましいから一回外出ませんか?」
「・・・・・・・・・めんどいけど、いっかアンタ気に入ったし・・・・」
魁里はビッチの癖に意外にチョロいと思いながらも、一回ゲーセン外に出て、その間にこっそりとスマホを録音モードにし近くの公園のベンチに移り涼浦は、その友達の名前を匿名で語りだしそして涼浦の真意を語った。
そしてその話は五分弱で終わり涼浦は立ち上がる。
「ゴメン・・・・もうバイトの時間だし・・・・・」
「頑張ってください」
「アンタ、気に入ったから良かったら連絡交換し・・・」
「いえ遠慮しときます。その方がお互いに特別な秘密を持ってて楽しいじゃないですか・・・・・・」
「・・・・・・・・どこかで会えると・・・・いいな・・・」
「ええ・・・・・・いつか」
涼浦は魁里に心の内を語ったのであったか、先ほどよりかスッキリと開放的になり、急ぎ足でバイトに向かった。それを遠くまで見送ると魁里は都に再び連絡する。
『もしもし・・・・・・・』
「都クンですか・・・・・なんとかその涼浦さんに出会い、話を聞きましたよ・・・・」
『そうか・・・・・すまん』
「いいですよ・・・・・ただし、その借りは大きいですからね・・・」
魁里はいたずら小僧のように怪しく笑み、先ほどの録音データを都に送った。
そして都はこの内容を聞くにあたり近いうちに涼浦を説得するための作戦を決行する。
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