おにいちゃん、女の人を家に上がってたからっていやらしい事をしてはダメですよ
九頭竜と今後の話をしてあれからの学校生活は、休み時間、昼休みの度に九頭竜に付きまとわれ、俺があいつの秘密をばらさないか見張られたのであった。周囲は俺の事を気の毒だなと思われがちだが俺はそうは思わない。あの不良は俺の憧れの声優だから何とも思わない。むしろ四六時中付きまとわれて欲しいと思うくらいだ。
そしてあっという間にその日の放課後を迎え、俺は九頭竜を連れて、電車で数駅超えて俺が住むマンションに向かう。
俺が住まう階は三階なのでエレベータ使いそこに到着し、彼女を自分の家に招待する。
「どうぞ」
「ちわーーーーーーーーす」
家には誰もいないけどせめて敬語を言え、なんでヤンキーは、先輩とか元ヤンやヤ〇ザとかの社会の底辺には敬語を使うのに、それ以外にはタメ語なんだよ。
少しは常識を覚えろ。
そう思ってるうちに九頭竜はずかずかと先頭に進んでいた。
「へぇーー。お前んち、・・・・・結構汚れてんだな・・・・」
「すまん。これでもこの前の休みは掃除したんだけどな・・・・」
中に入るとすぐに見える姉の脱ぎっぱなしのズボンやら買い物袋が散乱してるダイニングの光景を九頭竜は顔を引きつっていた。
だから掃除する下準備をしないうちに家に上がらせるのは嫌だったんだよ。ついこの前綺麗に掃除したのにこの有様だよ。それほどうちの姉はズボラすぎるんだと。
俺は、あの小汚い光景をサッサと過ぎ俺の部屋を案内する。今までの人生で姉や母親以外に自分の部屋を案内したことないから凄く緊張していた。
「これが俺の部屋だ」
「へぇ・・・・・あっちと比べてお前の部屋結構綺麗なんだな」
「そりゃそうだ。こっちはあまり姉に侵されてないからな」
部屋に入ると暑さでジメッとしてたから真っ先に窓を開けて換気をする。
俺の部屋はいわゆるオタク部屋なので教科書や参考書以外には壁にはアニメのポスターやらゲーセンでのクレーンの景品で手に入れた萌えフィギュアやゆるキャラのグッズにラノベや漫画などが置かれているから、ヤンキーに見られたら正直気色悪そうな印象を受けそうだ・・・・・・
「九頭竜?すまんな。この部屋気持ち悪いだろ」
「まぁ、オレが知ってるキモオタの部屋は部屋はぐちゃぐちゃでキモい抱き枕やらエロゲやエロ本や使い捨てのティッシュをそこら辺に散らばっていて、もっとエロいアニメキャラのポスターをアホみたいに貼ってたり、さらに独特な匂いが染み込んでいるのを想像したから少しはマシに見えるな」
さすがヤンキー俺らオタクがヤンキーを偏見の目で見てるを対として、オタクを見下してるように早口で言ってるな。
まぁ、キモいキモい言いながら部屋を荒らしたりするよりマシだけどな。
「いや、普段エロゲやエロいグッズを持ってる人でも部屋に堂々と飾ったりはしないぞ。むしろ隠す方だ」
「なるほどエロ本の要領か・・・・・なら、ベッドしたや押し入れに入ってそうだな。オラ、エロゲを見せろや」
そう言いながら、ヤンキーのエロゲあさりは始まり、瞬殺に俺が持ってる全エロゲを発見された・・・・・
「よし、これで全部か・・・・・恐れ行ったかコラ!!!」
「はい恐れ入りました」
土下座をし見上げる九頭竜は有頂天にドヤっていた。
その時あいつは積み上げられたエロゲの中から、『ドキシス』のパッケージを初めもう一人の彼女が出演する。エロゲ出演作を並べた。
俺の中で彼女の出演作は、ざーさんに借りた『空の彼方の記憶』を含め7作で、中には、過激なエロパッケージがある中まじまじと見つめ合った。
「おおお・・・・・これ全部、オレの出演作じゃねぇか・・・・・・こんなに揃えられるとなんか照れ・・・・・いや、き、気持ち悪いなお前・・・・」
九頭竜お前は嘘をつくのは苦手なんだから素直になれよ。
「九頭竜この中から、好きなの借りてもいいぞ・・・・ただし、『空の彼方の記憶』とそれは借り物だから禁止な・・・・・・」
「とりあえずオレが出演してる、『空』のやつ以外の6作は借りるわ。しかし、お前、無性に興奮してる時はオレが演じてるキャラをシコッてんのか・・・・・なんかひくな」
「それは心配なく、確かにここにある作品7作はお前が出演してるが、その4つは、Hシーンや露出シーンが少ないサブヒロインだ。悪いが俺は、サブヒロインにはヌかないんだ」
「結局、その3作品はヌくんじゃねぇか」
確かにおっしゃる通りだ・・・・
「じゃあ、これ全部持って帰る、袋用意するわ」
「それは後でいいわ。その前に頼みがあるんだ・・・・」
そう言いながら口を手で隠し唾を飲み込んで俺の机に置いているPCに指を向けていた。
「なぁ、このPCに今エロゲのデータ入ってるよな?なら、家でやる前になんかやらせろ」
「え?どうして」
「ほら、体験版だよ。だってこれ全部持って帰るのは大変だろ?ホントにエロゲってやつがおもしろいか。まずこの目で見極めさせてもらうわ・・・・」
「はあ・・・・・」
一体こいつは何を考えてるのか、分からないまま、俺は机の前に座りPCを起動させる。
「で、何をやるんだ?」
「なんでもいいよ。せめてハードなのは簡便な・・・・」
「じゃあヘッドホン貸すよ」
「初めてのエロゲで不安だから一緒に聞こうぜ・・・・仕事でこういうのは無意識でやってるのだけど、オフの時はちょっと怖いな・・・・・」
不安がって童〇丸出しの雰囲気を漂っていた。まぁ実際自分がやってた黒歴史のような仕事を目の前で見ようとしてるから怖いよね。
本当は『堕姫』をやらしてエロゲから離れさせるのも手だが相手はヤンキーで推しのエロゲ声優だからな。ぶっ飛ばされるのはいいが、軽蔑されて、生さだかちゃんの声がもう聞けなかったら後悔するから、正直に『ドキシス』を起動するか・・・・・
俺は、このPCに入ってる『ドキシス』を起動し、タイトルに入る。
『ドキドキ☆シスターメモリアル』
タイトルと同時にパッケージと同じ柄のさだかちゃんを含む妹が絵のメニューに入り、テーマ曲の『おにいちゃん☆レボリューション』のサウンドが流れる。
「これか・・・・・・お前、オレがいるからってわざと俺のエロゲ作品を狙いやがったな・・・・・」
「お前がハードは止めろっていったからこれにしたんだよ。これならエロゲ初心者でもやりやすいでしょ」
「まぁオレが実際これやる時は、思ってたよりHシーンは過激じゃなかったからやりやすかったな・・・・・」
「で、どうする?誰のエロシーンをやるんだ?」
「馬鹿野郎。誰が、最初にそこに行けと言ったんだよ。まずはストーリーからやって慣れたらエロシーンをやるんだよ」
そんな、ストーリーを最初からやって各ヒロインのHシーンがたどり着くまでに何時間もかかるぞ。それまでここにいるの?
「そんな最初からやるんだったら、家でやれよ。Hシーンが見たいからここに来たんだろ」
「うるせぇな。こっちは準備がまだなんだよ。実際エロゲの収録やる時は20分くらい心の準備でトイレに閉じこもっているんだよ」
「長いな。そんなに嫌ならエロゲ声優止めちまえ」
「止めていいのか?ならお前はノアの声を聴けないんだぞ。それだったらお前死ぬだろ」
俺達は、ただただマウスを無意識に握り『最初から』と『Hシーン鑑賞』の選択のどちだかをするか奪い合いをしていた。そして、その奪い合いのさなか、うっかりと『クリックロード』のメニューを無意識に選ぶと、俺が昨日途中までやって切り上あげていたさだかちゃんのHシーンに突入してしまった。
画像には柔らかい音楽とさだかちゃんのエロボイスと全裸シーンが公開され俺達は口が塞がらなかった。
『おにいちゃん、そんなに見ないでくださいよ~~~~はずか・・・・・・しいです・・・・・』
「・・・・・・・てめぇ、なに勝手にさだかのエロシーン開きやがった。これ絶対わざとだろ!!!!」
案の定顔を赤くした九頭竜は激情し俺の胸倉を掴む・・・・・・
「知らねぇよ。自然とそうなったんだよ」
『ひゃ・・・・・ああ・・・・・・おにいちゃんにキス・・・・・されています』
しかもその上なんでかオートモードなので勝手にセリフが進み、さだかちゃんとのベッドの行為が加速していて卑猥なキス音を響かせていた。
「くそが!!!!!」
九頭竜はとっさの判断で閉じるをクリックして事態は最小に抑え俺達は大きくため息をする。
「はぁ・・・・・・ひやひやするな・・・・・」
「誰のせいだよ・・・・・ゴラァ!!!」
「ところでこんな内容だけどやるのか?」
「当たり前だ。さっきは心の準備が出来てないが、今のでなんとか落ち着いた次は大丈夫だ・・・・」
そのやる気はどこから出るんだ。
そう思った瞬間九頭竜はなぜか・・・夏服のボタン上部を外そうとする。
「ってなにやってんだ?九頭竜!!!」
「あ!!!さっきので体が熱くなったからちょっとボタンを外すんだよ。文句あっか!!!」
確かに六月で部屋に入った時に窓を開けたけどそれでも熱いけどなんでこのタイミングで開けるんだ。
俺は男のとくせいであってかこいつの胸部を見てしまうが、以外に胸が大きかった事を今更知っていたので俺までなんか体が熱くなって気持ちがムラっとしてしまった。気まずい・・・・・・
「おーーーーーい。みやこーーーーーーーいるか?ん?見ない靴だな?友達が来てんのか?」
「!!!!!」
「あ?誰だ」
しかも最悪なタイミングで、玄関側からドアが開かれ姉ちゃんが帰宅し声を上げる。
この状況・・・・・どうすればいいんだ?
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