第2話 モトグッツィ
他の画像を見てみると、古くて華奢な作りで排気量の小さそうなバイクだった。ペダルは付いていないが、確かにクッチョロと似ている感じがする。
「このバイクのメーカー名はモトグッツィということは私でも分かります。車名はこの画像を詳しい人に見てもらえば分かるでしょう。それだけでいいんですか?」
「私も私の父母もバイクに興味がなかったので、他のバイクはすぐに処分してしまいました。その時、色々な事が起こって、祖父が大事にしていたものをすぐ処分して、ばちが当たったのかなって。今回1台だけ残っているのが見つかって、もう一度チャンスをもらえたんじゃないか、と思ったんです。」
「だからメーカーや車種がわかれば修理できるところを探して、駄目でもずっとうちに飾っておきたいと思ってます。」
美生は詳しい人に心当たりがあるので、その人の都合を聞いてみると言って今日のところは有希と別れた。
その後、美生は
「なんで、前にバイクを処分したところに聞かないんだろうね?」
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