060_最後に見えるもの

また一つの自分に終わりを告げた

これで何度目だろうか


まったく懲りずに同じことを繰り返す

そんな自分が嫌になる


逃げてまた逃げてまたまた逃げて

性懲りもない自分です


これは回り道と言い訳をして

落ち着いたらまた戻ってきて


グネグネと歩いていたら

案の定みんなの背中を見た


みんなは慣れている道をグングン進んで

自分は未だ慣れずにアタフタしている



そのうち一緒に歩いてくれる人が現れると思ってた

そのうち後を追ってくれる人が現れると思ってた

そのうちそのうちそのうちそのうちそのうち


唱え続けた言い聞かせた

時間は無限にあると思ってた

どんどん足は重くなっていく



いずれ自分が最後に見るものはなんだろう

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