015_中間論

民主主義と言いつつも、国を治めるのは上の人間で、

それ以下は何もできない。

社会保障と言いつつも、手当てを貰うのは下の人間で、

それ以上は何も貰えない。



よくある奴隷と貴族を書いた作品。

貴族は大抵悪役で、奴隷は大抵正義で、

登場するのはこの二人。

それだけで物語が成り立つ。



時代とともに変化する。

平和こそ、戦う事こそと唱えて、

正義となるのはこの二人。

中間は非国民だと言われる。






中間の存在とはいったい何か。

中間の価値とはいったい何か。






時々、上の人間に成りすませるけど、

時々、下の人間に成りすませるけど、

結局は中間の存在。

それ以上でも、それ以下にもなれない。


それならばいっそ中間がなくなればいい。

中間がいなくても成り立つのだから。




それでも上から、下から頑張れと言われる。

上を目指して頑張れと、

下を見てまだ頑張ると、




中間の存在とは...

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