第14話
俺の中では久々に清々しいく気持ちの良い朝を迎えた。1億という大金を手に入れたのだ。会社なんて辞めてもいい。そう思ってテレビを付けた。
「えっ?」まだ日曜日?昨日、俺は幸せを手にして人生を変えた。死ななくてもいいはず…なぜ?俺を嘲笑うかのようにテレビは日曜日の何度も見た風景だった。まだ魔法は解けないのか…。と、いうことは…不安げに俺は財布を覗き込んだ。あぁ…愕然とした。
財布の中は1万円のみ…また振り出しか…。
魔法が解けるまで…また同じことをしないといけないのか…溜息しか出なかった。
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