work 13. Color ball love

ーあの頃、出会った南野陽子さんに捧ぐー


主人公ー私ー

二人であったの、シアターの入り口で、

あなたに声をかけられない

せつなさが、私の心を締め付けた

あなたが、私の髪のリボンが素敵と言ってくれた

私は、あなたに、カラーボールを差し出して、

「メッセージ書いて」と、あなたに、

私のドキドキがつたわらないように、そっけなく渡した

あなたは、カラーボールに、あなたと私の名前を書いて

相合傘を書き込んで、私に渡したね。

私は心がいっぱいになった。

私の想いが、いっぱいあふれてた


主人公―俺―

カラーボールの女の子

君は、ブラウン管の中に現れた

君は奇麗な女優になった

君は、「25歳の誕生日に、指輪をもらって

結婚するの」と、夢を語った。

俺は、きれいな君の面影を心に、

君の幸せを祈った

テレビを見るたびに、きれいになる君。

紅い細い、リボンが、二人であった頃の日々を思い出させる。

心が痛い

できれば、あの日に戻って、「君が好きだ」と言いたい


主人公―二人―

二人、それぞれの思いを胸に生きたね

二人、夢を求めあい、愛を見つめて

きっと、二人には、明日という道があるから

くじけそうなときは、あの頃の二人を思い出そうね

幸せに心輝く日も、あの頃の二人を思い出そうね

カラーボールのメッセージと共に




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