或る精神病者の徒然

詩憂零太

(一)病室ニテ

精神世界の 「わたし」は饒舌

物質世界の わたしは透明

精神世界と 物質世界

二つの世界の 関係性は

いつも並行 それならいっそ

わたしの心で 暮らす「あなた」を

殺して了っていいですか


 こんな拙い詩を書き終えた後、私は本当に、殺して遣ろうと思いました─。

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