025――プロメア(アニメ映画)
あらすじ
炎を操るバーニッシュの出現による世界大炎上から30年。プロメポリスでは、炎上テロを繰り返す過激派バーニッシュ集団――マッドバーニッシュに対抗すべく、高機動救命消防隊バーニングレスキューが消火活動を行っていた。
新米隊員であるガロ・ティモスは、出動した火災現場でマッドバーニッシュの首魁である少年――リオ・フォーティアと出会う。「燃えて消す」を流儀とするガロと「燃やさなければ生きていけない」と語るリオは、互いの信念をかけて熾烈な戦いを繰り広げ、ガロが仲間とともにリオの捕縛に成功する。しかしそれは、二人が世界存亡に関わる事件に巻き込まれる序章であった。
概要
『天元突破グレンラガン』『キルラキル』でタッグを組んだ今石洋之と中島かずきが監督・脚本を務める作品。
制作は『キルラキル』『キズナイーバー』『ダーリン・イン・ザ・フランキス』、そして以前レビューした『SSSS.GRIDMAN』などを手がけたTRIGGERが担当。
自分は『グレンラガン』は再放送で楽しんだ口ですが同年代の人間なら『天元突破グレンラガン』『キルラキル』はリアルタイムに触れてきた世代なので記憶に新しいと思います。そんな中でこの二作でおなじみの監督&脚本ということで見てきたが一言でいうなら……面白かった!
映像的にはビビットな独特の色彩に特にバーニッシュの炎の表現などがうまくマッチしていたし、3Dによる大胆なカットなども戦闘シーンの大立ち回りなどで大胆なアングルを組む手助けになったりと非常に質が高かったです。
物語の中でのガロとリオの関係は中島かずきがメインライターとなった『仮面ライダーフォーゼ』の如月弦太朗と歌星賢吾、『キルラキル』の纏流子と鮮血などに見られるような猪突猛進なバカとちょっとクールなストッパー役という中島節特有の型にはめながらも十二分な個性が発揮されていましたし、過去作と違って物語開始時点で互いが別々の組織に所属して行動し、物語が進む中で結託していくというのはまた新鮮でした。
ただ個人的に思ったのがラスト──特にリオデガロンが登場したあたりから完全にグレンラガン的な戦闘などが展開され始めたので、そこはもうちょっと『グレンラガン』とは差別化して欲しかったなという印象でした。
なので個人的に序盤のレスキューモービルでの人命救助とマトイテッカーを纏ったガロとリオたちの戦闘のほうが『グレンラガン』でも『キルラキル』でもない『プロメア』独自のシーンになっていたので、こっちのほうが作品としての個性が出ているように感じられました。
ストーリーライン
フェーズ1
・世界大炎上の顛末
・フォーサイト財団製薬会社ビルにて火災が発生し、バーニングレスキューが出動する
・ビルの中にいる要救助者をバリス・トラスとレミー・プグーナが救出し、屋上の救助をガロ・ティモスとアイナ・アルデビットが行う
・ガロの前にマッドバーニッシュの幹部、ゲーラとメイス、さらにリーダーのリオ・フォーティアが現れ、ガロがアイナに救助者を任せ戦闘に入る
・ガロが一方的押されるがマトイテッカーによって形成を逆転させ、さらに仲間との協力でリオたちを捕らえることに成功する
・フリーズフォースのヴァルカン・ヘイストスが現れ、ガロたちの手柄を横取りする
・逮捕されたリオたちがバーニッシュ収容施設に移送され、悲惨な目にあう仲間たちの姿を目撃する
・後日、ガロがクレイ・フォーサイトに表彰される
・ガロがバーニングレスキューの仲間たちと行きつけのビザ屋、ピッツェリアに赴き、ガロがかつてクレイに助けられた過去があること、アイナの姉のエリスがフォーサイト研究所に所属する科学者であることが明かされる
・ガロたちの前にヴァルカンが現れバーニッシュであることを隠していたビザ屋の青年とそれを庇った店主を確保し、それを見たガロがその場から走り去る
・リオが施設内での移送される際にゲーラ、メイスと共に反乱を起こし、仲間たちを逃がす
・ガロを追ったアイナが氷の湖に行き着き、そこでガロと話す
・ガロがバーニッシュの炎を目撃し、アイナを報告に向かわせバーニッシュたちが集う洞窟に向かう
第1プロットポイント
・リオに拘束されたガロがバーニッシュの死、バーニッシュが燃やす理由、そしてクレイの悪行を聞く
フェーズ2
・リオがガロを置いて仲間と共に洞窟から移動し、その後アイナがガロを助ける
・ガロがクレイに直接バーニッシュの人体実験のことを訪ね、クレイが地球滅亡が近いこと、バーニッシュを燃料にするプロメティックエンジンを乗せたパルナッソス号を使っての地球脱出計画を話す
・説明を納得できないガロをクレイが逮捕し、幽閉する
・バーニッシュの隠れ家をヴァルカンたちフリーズフォースが襲撃し、バーニッシュが次々と確保される
・リオがヴァルカンと戦闘を行おうとするが、仲間の裏切りによって窮地に立たされ、ゲーラとメイスの抵抗によってフェンネル火山へと逃がされる
・アイナたちがバーニングレスキュー隊長であるイグニスの伝手でガロが逮捕されたことを知る
・ガロの元にアイナの姉であるエリス・アルデビットが現れ、計画に協力している理由を話す
・エリスの元にアイナが現れ、ガロの逮捕について問いただすがエリスが嘘を言う
・フェンネル火山へと落ち延びたリオが、巨大なバーニッシュフレアのドラゴンとなってプロメポリスを襲う
・リオの暴走に乗じてガロが檻から脱走する
・リオにヴァルカンたちが応戦するが、蹴散らされる
・バーニッシュフレア鎮火のために出動してアイナたちにガロが合流し、マトイテッカーにて出動する
・リオがクレイと相対するが、マトイテッカーを装着したガロが介入し、アイナと共にリオをプロメポリスから引き離す
・クレイがパルナッソス号での選ばれた人間の避難計画を進める
・ガロがリオを説得し、ある程度落ち着いたところで、アイナが氷の湖に二人を落とす
・ガロたちが氷の湖の下にあった施設を見つけ、謎の声に導かれ、施設内へと入る
第2プロットポイント
・ガロ、リオ、アイナの三人がデウス・プロメス博士の仮想人格からバーニッシュの真実、クレイのプロメテックエンジンが未完成なこと、クレイの過去の悪行を知る
フェーズ3
・地球内のマグマの活動が活性化し、滅びが迫る
・パルナソス号が起動し、エリスがアイナが戻っていないので発進を待ってほしいとクレイに告げるが断られる
・ガロとリオが「クレイを止めてほしい」とプロメス博士に告げられ、デウス・X・マキナを渡され、クレイを止めるためにプロメポリスに向かう
・パルナッソス号のプロメテックエンジンが本格始動し、次元移動の準備が開始される
・デウス・X・マキナがパルナッソス号に到達し、ガロの意見でリオの炎の鎧に包まれたデウス・X・マキナがリオデガロンとなってプロメテックエンジン破壊のためにパルナッソス号に攻撃を加える
・クレイがパルナッソス号の第一艦橋が変形したロボットでリオデガロンを応戦し、ガロがロボットをクレイザーXと名付ける
・クレイの真実を知ったエリスがプロメテックエンジンを暴走させて停止させる
・激闘の末に痛みわけでクレイザーXの停止に成功するが現れたクレイが隠していたバーニッシュの能力でリオとガロが押される
・かつてクレイがガロを救った事件がそもそもでっち上げであることが明かされ、ガロがクレイの炎に晒され、高所から落下する
・クレイがプロメス博士の完全なプロメテックエンジンとリオを使って再びパルナッソス号を動かそうとする
・エリスがクレイが呼び寄せたヴァルカンに命を狙われるが、アイナたちバーニングレスキューの面々が応戦する
・ガロがアイナたちに助けられ、特殊装備のマトイテッカーでリオを救いに行く
・プロメテックエンジンを停止させたガロがクレイと相対し、リオの炎の協力もあってクレイをノックアウトさせる
・ガロがバーニッシュの力の源であるプロメアの不完全燃焼な気持ちを晴らすためにリオと共に再びリオデガロンに乗り込み、リオの炎とガロの心で世界を包みこむ
・地球とプロメアのリンクが断たれ、世界からバーニッシュが消える
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます