波が割れたら

作者 和泉瑠璃

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★★★ Excellent!!!

 読ませていただきました。僕にはこんなに細かくわかりやすく情景を書くことはできない、そう思いました。全て論理が破綻せずきちんと設定が繋がっていくのは言いようもなく最高でした。凄いです。それにつきます。



良かったら僕のしがない小説も読んでいただけると幸いです。

★★★ Excellent!!!

十二年振りに再会した男女の恋の物語……と書こうとして手が止まるのです。いや、恋の物語には違いない。少なくとも彼の方はずっと彼女のことを慕っている。けれど、彼女の方はどうなのか。しかし「打算的」という彼女のことば通りにも取れないし……とそこまで考えたところで、やはりこれは恋の物語と思うんです。彼女の方が彼に対して「あなたが好きで」なんてあからさまなことを言うことはできないけれど、彼と彼女には積み重ねた過去があり、二人はそれを覚えていて、そして彼女は彼を呼んだのですから。

この話登場人物二人がお互いの気持ちを隠した状態でずっと続くんですよね。だから語り手である男の方の感情も抑制されていて。でも終盤、彼女の言葉があって、葉擦れの音に波を想起した後、それが溢れ出す。私、このシーン好きで。罪の共有であり、彼女へ手を伸ばす言葉でもある。木漏れ日の中男女が話すだけなのに確かにクライマックス。そしてあっさりとした、過不足ない幕切れ。

素晴らしかったです。

★★★ Excellent!!!

丁寧なのにくどくない繊細な文章が美麗で、そこにある光景を見せてくれます。
感情の揺れ動きも語りだけではなく目に見える形で描かれ、美しいの一言。
そんな美しい景色のなかで繰り広げられるやりとりは、実に人間らしいと思います。その人間くささが、私はとても好きです。
引き込まれた美しい世界で繰り広げられるドラマに引き込まれました。
うん、語る言葉が足りません。是非多くの人に読んで体感して欲しいです。