ちょっとプロポーズされたのでレポします。(後編)

もうね、ここまで来たら誰でも分かるやん。と言いますか、友達(男子テニス部マネージャー)が、プロポーズの一例として紹介してくれた感じのやつか?!となりました。(部屋に風船多目に入れてメッセージみたいなつ)


「階段上って左手のお部屋になります」


どれや......どのパターンや......左のお部屋どれや......これか............



お部屋ちゃーう!広義でお部屋か知らんけど、これは、


チャーペールー!!!!(BGMが何故かアヴェマリア)

そして花束を抱え、良いように言うと照れ臭そうに笑う彼、恐らく半笑いの私(緊張)


お互いに歩み寄ると、私の前で片膝をつく彼。

(ふ、藤井隆スタイルやー!)

と思ったのは内緒。


プロポーズの言葉も、これは言ってしまえばよくあるような言葉だったけど、それでもそれを言ってもらえるということが、こんなに嬉しいなんて知らなくて、独り占めしたいので内緒です。

 私より長生きしてくれるなら、お願いします。と、ちょっとかっこよく返せました。

でもちょっと泣くかと思った。


 そのあとはチャペル内の椅子に腰掛けて和やかにお話をしました。全くもっていつもの通りの会話。なんでアヴェマリアなんやろ?とか、これってこういうプランで予約したの?とか。そうやでと笑ってくれて、この辺の人はみんな知ってるとか言われたり、和やかに。

 多幸感に包まれるとか、幸せで爆破しそう(※幸せで爆発しそうの間違いなのですが、面白いのでこのまま置いときます)とか、そういう感じじゃなくて。居場所が出来た、っていうのかな、ずっと一緒にいる、家族が出来た。『ぴったりおさまった』という感覚。

 結婚を勧める人の気持ちも分かるような気がした。それと同時に、配偶者って唯一自分で選べる家族なんだな、って気付いた。そう思うと同性婚も認めてほしいなーって思ったな。結婚するなんて、形だけの話で、実質結婚してるようなものなら関係ないよってひとも居るだろうし、それはそれでいいと思う。でも、自分は結婚という形に安寧をもらえるタイプの人間だったから、誰にだってその権利があればいいなって、なんなら別に恋とかそういうのじゃなくてもいいし。ただ『家族』という枠組みが、苦しい人をたくさん見たけれど、せめて選ぶことは自由であれと、これはほとんど願いだけど、そんなことを思った。


 んで、ほんとに写真撮影はやりました。フランベのお兄さんが。フランベのお兄さんはやってくるなり何故か無言になった空間に爆笑して、いや笑いすぎでしょと私も笑って、フランベで手の毛が無くなる話をして、そういえば指輪は後日らしいから私の指毛撤去は無駄(いや普段からなんとかしてくれ)やったなとか。あと、30cmの身長差で写真撮るの難しそうやなーとか。なんとか。


手芸店で大人買いした荷物を回収し、記念に貰っておこうと花びらを1枚千切っていたテーブルのバラをプレゼントしてもらい(千切り損)、またワインレッドの革張りシートのトヨタ車で駅まで送り届けられたのでした。

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