7つの願い事
ノン❄
第1話
ママが空へ旅立ったのは私が13歳の秋
14歳のお誕生日目前だった
毎晩、泣いてばかりいた私にお誕生日の日、パパが渡してくれた手紙
「愛美、ママからだよ」
「ママから?」
「毎年一通ずつ渡してほしいと頼まれた
7通あるから、20歳の誕生日までだね。
はい、今年の手紙」
急いで封を開くとママの字
愛美、お誕生日おめでとう。
今日はお祝いの日。
泣いてないよね?
14歳の愛美にママからのお願い事
今年はお料理が出来るように頑張ってください。
毎朝、パパにお味噌汁を作ってあげてね
素敵な1年でありますように
毎朝、お味噌汁を作った
始めは早起きが辛かったけど、1年がたつ頃には日課となってた
苦手だった朝がそうではなくなった
ママの力って凄い
そして、迎えた15歳のお誕生日
「パパぁ、早く早くお手紙!」
「はいはい、愛美、おめでとう」
「ありがとう」
愛美15歳のお誕生日おめでとう
勉強頑張ってる?学校は楽しい?
今年のお願い事は日記をつけること。
何でもいいから、1日あったこと、思ったことを書いてみてね
日記を書き始めた。
あまり思ったことを口に出来なかった私は気持ちを文字にすることで心の奥に置き去りなってしまった思いが吐き出せた
そうしていくうちに日記に書いている言葉のいくつかは実際、誰かに伝えることが出来るようになっていた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます