俺は幼女にHP管理してもらいたい!
犬狂い
俺は幼女に××管理してもらいたい!
第1話 俺は××
これはあとから聞いた話だが、俺が異世界転生した直後いた場所は大聖堂の儀式の間と呼ばれる場所。
その召喚装置の上に糸の切れた操り人形のようにへたりこんでいたのが俺らしい。
「わあ、成功ですよ!」
困惑する俺の前には神官服の幼女が飛び跳ねていた。
いや幼女というほど幼くはないか。これもあとから聞いた話だが彼女は9歳らしい。
少女といったほうが適切だろうか。いややっぱり幼女だ。そういうことにしておこう。
幼女が名乗る。
「私の名前はセシリア・セレス・セレスティア・セルバンテス……」
とにかく長かったので割愛。俺は普段セシルと呼んでいるので、セシルと呼ぶことにする。
「あなたのお名前は?」
「俺? 俺の名前は……かたやま、たいへいだ」
俺は自分の名を確かめるようにつぶやき、少し不思議なことに気がついた。彼女の頭上に数字が浮かんでいるのだ。
いや彼女だけではない。周りには数人の男がいたが、彼らの頭上にも同じような数字が見えた。
男たちの頭上には25、25、28。そして少女の82。
(なんだこの数字は? 年齢か?)
ここは異世界だろうから、俺が生きてきた現代と比べて不思議なところはあれど、普通のことなんてないんだろう。たぶんそういう世界なんだろう。
俺は疑問に思いつつも、勝手に納得してとりあえず少女をそっと抱きしめた。
それはともかく、ここらで自己紹介しておくか。
俺は傾山泰平。
「かわいい」
「は? はわわっ!?」
ロリコンだ。
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