最初、タイトルだけ見た時は、暴走ものかと思って、ごめんなさい。全然、違いました。各地を丁寧に取材した、旅行譚です。いわゆる専門誌や旅行案内とは違う切り口で、とても面白いです。一気に26話まで読み進みましたが、何せ膨大な記録なので、小分けに読み進めたいと思います。
現代の旅モノと言えるかなと思いました。なるほどなるほどと、思わせてくれる作品です。
まだ数話しか読んでませんが、すごいです!一話書くのにどれだけ時間をかけているのか、というほどしっかりしています。風景を想像しながら読むのが楽しいです。
絵にはスーパーリアリズムというジャンルがあるが、それを文章でやろとしたとき、果たして可能なのかという問いに、一つの答えとして成立すると思う。文章は読者のイメージを喚起することで、その頭の中に映像を浮かばせるものだが、「山」と書いてもそれは千差万別だ。しかし、この小説の手法ならば、バイクや車に乗るものなら、かなりの確率で同じ映像を思い浮かべることが出来るだろう。私はバイクに乗っていたが、まるで自分がツーリングしている気分になった!