4.G九死に一生を経験す
我も食料を調達せねばいかぬ。
巨人どもがこの部屋で食事をするのならばそこから頂くとしよう。
それでは《気配遮断》と《偽装》を使いながら部屋に入ってみるぞ。
「フヌ、体が挟まって前に進まぬぞ。フヌヌヌヌ。フ~。足が滑って進まぬ。困った。」
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ピコーン
《適応》の効果で《脱出》LV1を獲得しました。
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「やはり我の適応力はすばらしいな。困ったときの《適応》力。よく覚えておけ。」
危うく抜け出せなくなるところだったが我力の前では造作もなかったな。
巨人どもが我前にひれ伏す日も近いぞ。
まずは腹ごしらえだ。
古来より腹が減っては戦はできぬと申すしな。
しかし、どうするか。
いくら《気配遮断》と《偽装》があると言ってもさきほどの尾行のときの巨人のように感の鋭いヤツに気付かれるかもしれん。
ここは古典的に囮作戦とゆこう。
古来より使われているということはそれだけ確実であるということよ。
最近巨人ど間では歴史ブームなるものがあるらしいが今更歴史から学ぶとは遅いわ。
我らは常に先人から学び続けておる。
ふっふっふっはっはっは~。
この作戦成功の道が見えたわ。
「《下級種族召喚》」
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ステータス
名前 未設定
種族 BGベビーG LV1(固定)
HP 2/2 MP 2/2
ちから 1
たいりょく 1
すばやさ 10
まりょく 1
スキル
飢餓耐性 LV1
気配遮断 LV1
偽装 LV1
ユニークスキル
称号
最弱生物
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ふむ、小さき同胞を5匹召喚してみた。
こやつらを囮として放つ。
小型巨人が騒ぐ。
巨人どもが気がそれる。
その間に食料を頂く。
「よし、完璧な作戦だ。いくのだ我眷属よ!」
5匹が壁の穴から部屋に入っていく。
《気配遮断》と《偽装》のおかげでまだ気づかれてないの。
よし今だ。
巨人どもを恐怖の底に叩き落としてやれ。
「ん、なんか虫がいるのか?」
はじめに気が付いたのは・・・分からん。その他の小型巨人の一人だな。
「あ、ゴキブリだ。ゴキブリがいるぞ!」
「キャー、どこよ。」
「誰か、早く殺しなさいよ!」
「おまえがやれよ。」
「どこにいる。オレがやってやる。」
「勇者様がた落ち着いてください。ただの虫です。」
「ひっ、アイツ飛んだわよ。」
ふっふっふっふ。
見よ巨人どもの恐怖におののく姿を。
胸がスカっとするわ。
どれそろそろ我も行くか。
カサカサカサ。
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鑑定
・ドラゴンステーキ
生物の頂点に立つと言われる龍の肉。適正があれば龍の因子が手に入る。
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「おお、これを頂いていくか。我の《適応》力があれば龍の因子も手に入るだろう。」
さわぎが想像以上になってきたの。
「キャー、もうイヤー。まとめて消してやる。《ホーリーフィールド》。」
「聖女様。虫なんかにそんな魔法を使わないでください。」
聖女と呼ばれた巨人を中心に光が広がっているぞ。
ぬお、光にあたった眷属が一瞬で掻き消えたぞ。
あ、あれは不味い早く逃げねば。
マズイマズイ、すばやさ30の我よりあの光は早いぞ。
ぬおおお、飛行で飛んで逃げてやるぞ。
「なんとか穴に逃げれた・・・・・。ギャー」
ホーリーフィールドの光は穴の中にまで届いたのだった。
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ど根性の効果で瀕死状態で絶えました。
ピコーン
≪適応≫の効果で≪光属性耐性≫LV1を取得
≪適応≫の効果で≪光魔法≫LV1を取得
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「痛い体中がいたいぞ。しかし我はまだ生きている。とにかく食事をして体を直さねばならん。このドラゴンステーキをここまで持ってこれたのは僥倖よ。」
ムシャムシャ
「うむ、美味じゃ。」
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ピコーン
《適応》の効果で《竜の因子》を獲得しました。
《適応》の効果で《再生》LV1を獲得しました。
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「疲れたし、腹も満たした。少し眠るか。」
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