第375話 プアゾン

 車内は、せ返るほど濃厚な香水の薫りが充満し眩暈めまいがしてきそうだ。


「あ、この香水……何て、言うの!?」

「え、これですか……

 プアゾンですわ✨💞」


「あ、あァ……」

 これがプアゾンの薫りなのか。

 香水に無頓着なボクでも『プアゾン』くらいは知っていた。


 さすが、『甘い罠』とわれるだけある。

 匂いだけで、とりこになりそうだ。




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