第317話

「お母さん! またすぐに来るから……」

 頭を下げ、そそくさと病室を出ようとした。


「ユ、優真ユーマ……」

 すがるような眼差しでボクを見つめた。


「う、ゥ~……ゴメンよ…!!

 お母さん……」

 名残り惜しいが、いつかきっとお母さんの顔を思い出すから……



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