第311話 優真《ユーマ》なンだろ!?

 母親の頭には痛々しいくらい包帯が巻かれていた。


「あの…、ボクは……」

 取り敢えず、頭を下げ挨拶した。母親の顔を見ても思い出せない。


「ユ、優真ユーマ……!!」

 だが母親は、ボクを見るなり目を輝かせた。

優真ユーマなンだろ……!?」


「え……!?」

 まさか、ボクの正体がバレたのか。

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