第248話 マチルダ

 そこへ、また着信音が鳴り響き、三人はスマホを確認した。

 ボクのモノだ。

 着信画面には、『マチルダ』としるされてあった。


「…ッ!!」

 少しだけ躊躇したが、電話を繋ぎ応対した。


「もしもし……」様子を窺った。

 

『あ!! 副社長! ご無事でしたか……!?』

「あ…、あァ~、なンとか、ねェ~……」

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