第165話

《え…? ブラディジョーカーの事をですか……!!》

「あァ~…、じゃ、頼んだよ!

 マチルダ!!」

《あ、はい……副社長!!》


 素早く天司ヒロシは通話を切った。


《な、何、副社長なの……?

 天司ヒロ君って……》

 ボクの問いかけに、

『フフン、別に…、父親の会社だからな……

 飾り物だよ! ただの……』

 淋しげな笑顔で応えた。


 その時、バスルームのドアが開き舞美が出てきた。


「フフ…、待ったァ~!!」

 

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