「『よォ～し！　じゃァ、出掛けンぞォ！！』」

　いきなり立ち上がって、天司（ヒロシ）は仕度を始めた。

「え、出掛けるって…、どこによ……」

　突然の申し出に、舞美は目を丸くした。

「岬優真の部屋だ！！」

「え…！　岬優真の部屋……？」

　舞美は、意味も解らず聞き返した。

「どうする？　舞美！

　俺の暇潰しに付き合うか！？」

　すでに天司（ヒロシ）は着替えを済ませていた。

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