第109話

 あまりの気持ち良さにボクは、一気にたかまってしまった。

「あッ、あァ~ー……」

 ダムが決壊するようにボクは身体じゅうの生体エネルギーを放出していった。



 どんなに、かたく目をつぶっても、視界が無数の光りに埋め尽くされて、ついには真っ白になった。


 まるっきり重力が感じられない。

 ボクは、光りとなって跳躍とんでいるみたいだ。


 このまま現世まで翔んでいけるのだろうか。

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