第31話 奥手の童貞男《チェリお》

「ちょッ、ちょっと、痛いですよ! なンで、いちいち股間を握ってくるンですかァ~ー!!」


「へへ…ユーマは、ウブで奥手の童貞男チェリおなんだ。

 下手に、演技なんかする必要はねぇ~よ!!」


「えェ~…!!」

 確かに、その通りなのだが、そこまでストレートに言われると、スッゲェ~けなされているような気分だ。


「ンゥ~…、この際、役名も面倒だから、チェリで良ィ~かァ~……!!」


「なァ~…、い、嫌ですよォ~…

 童貞男チェリおなンてェ~ー!!

 何、適当に役名を付けてンですかァ~ー!!」

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