第5話 始まり

パッカァーン!

「結局こうなるんかい!!」

カズヤは木刀を振るいセルリアンを倒していた

「囲まれてなければ逃げて他の人に任せられたのに!ていうかここへいげんじゃん!ライオンとかヘラジカ居るはずじゃ無いの!!」


「はあああああああああ!!」

パッカァーン!!

カズヤは木刀を薙ぎ払いセルリアンを倒していく


セルリアンを次々と倒していたカズヤだが

「はあ…はあ…」

次第に呼吸を荒げ始めた

「うらあああああああ!!…っ!」

カズヤは突然頭を抑えた


カズヤの脳裏にはの記憶が…

「はあ…はあ…やめろ…」

カズヤはセルリアンを睨みつけ木刀を握りしめ


「やめろ…そんな目で…」


ダッ

セルリアンに向かって駆け出した


「そんな目で俺を見るなあああ!!」

パッカァーン!!


「ああああああああああああ!!」

カズヤは叫びながら木刀を振る



その頃トモカズ達は再び走っていた

「スターの話じゃあカズヤはへいげんに居るだろうな、ったくなんでへいげんに行くんだ?」

トモカズが口を開く

「知るか、それよりへいげんはセルリアンが大量に湧いてる場所だ…急ぐぞ……剃ッ!!」

すると突然ゼロがトモカズの目の前から消えた


「いや剃じゃねえだろ!!何やってんだあいつ!!どこで覚えやがった!!俺にも教えろおおお!!」



そしてカズヤは

「はあ…はあ…」

膝をつき頭を抑えていた

そこへ


「そんなに暴れまわって満足か?」

カズヤが声のした方へ振り返った、そこには


「どうして…ここに…」

木刀を持った老人が立っていた



数分後へいげんにたどり着いたゼロは

「…どこに居やがる…クソ…」

カズヤを探していた、そして


「……ッ!!」

城壁に寄りかかっているカズヤを見つけた


ダッ

ゼロはカズヤに駆け寄った

「おい!!どうした!!何があった!!カズヤ!!」

必死に呼びかけるゼロだったが


「お前さん、そいつの知り合いか?だったらそのままにしておいてやりなぁ」

ゼロは声のした方へ振り返った、そこには木刀を持った老人が立っていた

「……お前か…コイツを…コイツを…!!」


「ああその通りだ、お前さんとそいつがどういう関係か知らねえがとっとと失せなぁ」


ドゴォッ!!

突然ゼロが老人を殴り飛ばした

吹っ飛んだ老人は頬を抑えた

「イテテ…何しやがる…ッ!!」


そこへゼロが老人に拳を振り下ろした

ガキィィィン!!

老人がそれを木刀で防いだ

「ほぉ、俺に生身の拳で挑むたぁいい度胸じゃねえか…だが…」

老人はゼロを弾き飛ばした

「その程度の力じゃ俺には勝てねえぜ」

するとゼロは巨大な刀を出し老人に振り下ろした

ガキィィィン!!

しかし再び防がれた

「テメエ、ただの人間じゃねえみたいだな…おもしれえ…」

老人は再びゼロを弾き飛ばし

「はあ!!」

ゼロに向かって木刀を振り下ろした


ガキィィィン!

ゼロはそれを刀で防いだ…が…

パキィィィン!!

刀は粉々に砕けた

そして老人はゼロの右腕に木刀を押し付け


ダァァァン!!

そのまま城壁に叩きつけた

「ぐ…がああ…」

ゼロの右腕には木刀が突き刺さり血を流していた

「どうしたあんちゃん、まさかもう終わりか?……俺がまだ現役だった頃はなぁ…テメエ程度のやつはゴロゴロ居たぜ」

老人は拳を構え

ドゴォ!!

ゼロの顔面に拳を入れた


ズガアアァァァン!!

ゼロは城壁を突き破り吹っ飛んでいった

「…………」

老人はゼロの吹き飛んだ方を静かに見ていた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る