第2話

園長の悪事を暴いてから数日後の夜


「はあああああああああ!!」

トモカズが木刀を振り下ろした


ガキィィィン!!

「くそッ!!なんで今頃になってまたセルリアンが出やがるんだッ!!」

トモカズはセルリアンを睨みつけながら再び木刀を振り下ろす

ガキィィィン!!


セルリアンが大量の触手でそれを防いだ

「チッ…人型のくせに触手そんなもん使いやがって…メンドくせえにも程があるだろ…」

トモカズが呟いた


すると人型セルリアンは無数の触手を使いトモカズを攻め始めた

ガキィィィン!

トモカズは触手を弾きながらセルリアンに近づく

「はあああ!!」

ガキィン!

「クソッ!これじゃラチがあかねえッ!」


ダッ!

トモカズはセルリアンに向かって走り出した

「うらあああああああああああ!!」

ガキィッ!ガキィィィン!!

触手を弾きながら突っ込んでいく、その時

ザシュッ!

「うぐ…」

触手の一本がトモカズの左腕を切り裂いた

トモカズは動きを止めたが

「はあああああああああ!!」

すぐにセルリアンに斬りかかり


パッカァーン!!

セルリアンを倒した


「はあ…はあ…クソ…」

トモカズは左腕を抑え膝をついた

そこにもう一体セルリアンが現れた

「おいおい…コイツはヤベェ…」

ヒュンッ!

セルリアンは触手をトモカズに向け伸ばした


その時

パッカァーン!!

突然セルリアンが消えた


「お前も随分鈍ったんじゃねえか?トモカズ」

ゼロが笑いながらトモカズに近づき手を伸ばした

「バカ言え、俺はまだまだ現役だっての…イテテ…」

トモカズは言い返しながらその手を掴み立ち上がった


「園長をとっちめてから数日後…このタイミングで大量に沸くセルリアン…一体何が起こってやがる…」

ゼロが呟いた

「俺が聞きてえよ…最近働きすぎてクタクタだってのによぉ…こりゃ、ボーナス大目に貰わねえとな」

トモカズが遠くを見つめながら言った



次の日

「しばらくパークに入れないってどういう事?」

カズヤが声を出した


「カズさ…トモカズから連絡があったの、しばらくパークを閉鎖させるって」

アヤが答えた

「パークを閉鎖?だからなんでさ」


「……セルリアンがまた出始めた…これが理由よ」


それを聞いたカズヤは

「セル……リアン?確か昔パークに居たフレンズを食べるっていう…」


「そう、そのセルリアンがまた出始めた、理由も不明、だからパークを閉鎖…休業にして原因を探してる」


「ッ………」

カズヤはある場所に向かって歩き出した




その頃パークでは

「「あああああああああ!!」」

トモカズとゼロが全速力で走っている


その後からは…

「じーゃぱーりーまーんー!!!!」

フルルが鬼の形相で二人を追いかけていた


「おいいいいぃ!!なんとかしろよアレェッ!!お前のせいだろうがぁッ!!」

トモカズが叫んだ、するとゼロは

「うるせぇッ!元はと言えばお前が悪いんだろうがああッ!!」

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