もうちょい掘り下げてもよかったな

昨日は更新できなくてごめんなさい。


みうの苛烈な怒りにさらされ、あげく泣かせていしまった――順序が逆で原因は俺――事件の熱が冷めやらぬうちに第2の事件が発生した。

 それは仮初めだが、時がゆっくりと流れていた我が家の平穏を見事に粉々にした。

 

 冷たいフローリングで正座させられている俺。


 では回想の海へ漕ぎ出そうか……ってか最近回想多くね?


 1月5日 


 4人で美姫が作った昼飯を食べ終わりそれぞれがのんびりと過ごしていた。俺は読書。美姫はまゆの勉強を見ている。みうはその横で宿題。美姫が「やりなさい」って言って、渋々手をつけたのは言うまでもない。


 静かだ。女三人寄れば姦しいとは言うけど案外そんなこともないなぁなんてしみじみ思っていた。


 静かに読書って眠くなるよな。ということでいつの間にか寝ていたようだ。

 誰かが俺のそでを引っ張っている感覚で覚醒した。

「どうした?」

 まゆがちょこんと座っていた。起きたことを確認したのか、こそこそ近づいてきた。耳打ちをしたいようだ。耳を貸してあげると

「生理がこないの……」

 沈黙3秒。


「まじ?」

「うん……」

 ここで「心当たりはありません」と突っぱねるのが正解だ。なぜなら本当に心当たりはないからだ。でもなぁ、嬉しそうな姿を見てると口をはさむのは気がひける。

 こうやってこそこそ話しているのは避けたい。目ざとく発見する2人だから。


「あら、お二人さん。なにをこそこそやってるのかしら?」

 ほらな。みうが早いんだよ……。

「あのね……」

 すんなり話そうとするまゆ。それは命にかかわることだから辞めてほしい。

「ちょっ、ま」

 声をかけようとしたのをっ遮られた。スリッパを履いているみうの足でスネを蹴っ飛ばされる。地味に痛い……。


 まゆの話が進むにつれ二人は険しい顔になり、殺そうとしてるのかと思うくらいのきつい視線で俺を睨みつけている。


 俺は無実だ。


 ということで冒頭に戻る。


「で、どうなの?」

「正直に言えば?」

 うぅどっちも怒ってるよ……。

「妊娠するようなことはしてません……」


 3時間に及ぶ事情聴取(どんな内容かは言えない)の上で俺の無実は証明され、針のむしろの時間は終わった。


 教訓。まゆは突飛なことを言い出すので気をつけよう。

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