やっぱり炊事担当

 義弟会社では、介護補助が出るようになったということで、2ヶ月に1度のペースで札幌に帰省するようになりました。


 とはいえ、宇都宮からLCCに乗るため成田まで行き、千歳からはJRで札幌へ来るわけですから、移動だけでも中々の旅だと思います。

 ぶっちゃけ仕事してるより疲れるだろうなぁと。僕や妻は近いところに実家があるので、余計にそう思うのかもしれませんが。

 前回はホテルに泊まった後、小屋で簡単なBBQをする予定でしたが、そもそも義母ちゃんの調子(ご機嫌?)が悪く、1人留守番をすることになったため、そのBBQも中止したんですが、今回は朝早くから義弟が両親を連れ、小屋に到着してました。本来ならいつも妻が一度実家へ行き、両親を乗せて反対方向の小屋へ連れて行くのですが、義弟が千歳から実家へ向かう途中に通勤用の駐車場に寄って、マンションの駐車場に置いてある軽自動車を貸すことになり、そのおかげで妻は久しぶりに土曜日の朝、ゆっくりと寝坊できたようです(笑)。

 せっかく義母も小屋に来ているという事で、お昼前に簡単なBBQの材料を買って、お昼に小屋へ行って皆でご飯を食べることに。

 義弟も朝、途中のスーパーでイカやらサザエやら、ある程度食材を買っていたようで、買ったものの写真がLINEで送られてきました。

 よく見ると焼肉のタレもあったので


『これって焼き鳥だけじゃなく、焼肉にしたいという事かな?』

『うーん、買った食材の写真にはお肉無いからそうかも・・・』


 ウチで簡単なBBQと言えば、七輪を使った焼き鳥と野菜を焼く程度ですが、前日に”肉(焼き鳥)を買っていく”と義弟に行ったため、たぶん普通の焼肉と思ったんでしょうね(汗)。

 そんなわけで、焼き鳥と牛豚肉と赤エビなどを買い小屋へ向かったのですが、刺身用イカを2杯買っていたようなので、長ネギを刻んだものを小さなタッパーに入れて行きました。


 小屋に到着してさっそく炭起こし、これは炭起こし器があるのですぐに炭の準備が出来ます。

 採れたとうきびを親せきなどに送るために宅配所から戻ってきた義弟が、さっそくイカの下ごしらえや、野菜を切り始めました。まぁ義弟も僕と同じ炊事担当ですから手慣れたものです。


 炭の用意が出来たので、サザエから焼いていきます。サザエは場所も取りますし、汁がこぼれないように気を遣うので、さっさと焼いちゃいます。

 そのあとは焼き鳥、牛豚、野菜と焼いていき、ゴロを抜かれた刺身用イカの番ですが、ここで妻に家から持ってこさせたアルミホイルの出番。

 まぁ網の上で直接焼いても良いんですが、そもそも刺身用のイカですから、火が通らなくても食べれるものです。あまり焼きすぎで固くなっても美味しくないので、ここは直火では無くアルミボイルの上で焼く方が、水分が飛びすぎず美味しく出来ます。

 続いて赤エビを焼きますが、これも刺身用なので生で食べれるものです。でも焼くと香ばしい匂いが良いですし食感も変わるので、半分焼いて半分はお刺身で。

 と、ここでイカのゲソとゴロ(内臓)がまな板の上に乗せっぱなしだったので、アルミホイルにゲソを乗せ、新鮮なゴロを搾り醤油を掛け、あとは持ってきた長ねぎを散らして焼いていきます。

 醤油だけだとしょっぱくなりますが、ゴロが入ることで水分と油分が適度に出て、良い感じに焼けます。

 義父ちゃんも義弟もお酒のみなので、きっと一杯やりたくないようなツマミの出来上がり。

 そんな感じでせっせと焼いていて、気が付いたら僕は野菜焼きしか食べてないことに気づきました(笑)。

 シシトウ、ナス、青南蛮、ピーマンと、採れたて野菜なのでサッと醤油を掛けて食べているうちに、結構お腹いっぱいになっちゃったんですがね。


 BBQ終了後、妻はお肉をほとんど食べず、焼き担当になった僕を申し訳なさそうにしてましたが、自宅では炊事担当な義弟が、帰省してまで炊事させるのは可哀想ですしね、僕はいつものことだし人数が1人増えただけなので全然気にしてません。

 しかし義理の兄弟が2人とも結婚して炊事担当やってるなんて、ある意味別の繋がりを感じたり(笑)。

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