鶏肉は好きだけど

 うちでは良く鶏肉を使った料理を作ります。

 すべてという訳では無いでしょうが、鶏肉は全般的にお安くてヘルシーな感じもしますしね。

 夏の暑さで食欲が落ちてきたときなんかは、鶏胸肉のから揚げの甘酢漬けや、鶏手羽元を圧力鍋でポロっと骨が落ちるくらい煮込んだカレーなど、結構鶏肉を使った料理を作ります。


 さて、今は厳寒の季節、やはり鍋が美味しくて体が温まるし、今年は去年と違い白菜がお安く手に入るので、鶏の水炊き風鍋を良く作ります。

 しかも残った鍋は、翌朝の妻専用鍋焼きうどんのベースとなるため、大量に作ることが多いです。

 レシピは置いといて、女性は鶏肉好きな人が多いイメージですが、肉は好きでも皮が苦手な人が多いのではないでしょうか?

 妻も例にもれず、鶏の皮が苦手です・・・

(まぁ妻は魚の皮も苦手なんですがね)


「ほら、皮もちゃんと食べなよ、コラーゲンたっぷりでお肌にも良いんだから!」

「えー、でも・・・この”くにゅくにゅ”した触感が苦手・・・」


 見事に皮を外し、皿の横に避けていきます。

 それでいて、コラーゲンドリンクなんかは飲みまくりなんですけどね。

 そんなわけで、ほとんど鶏の皮は調理時点で外し、三角コーナーへ行くことに。


 何とか皮も食べてくれないかと思い、あの触感が何とかなれば食べてくれるかもしれないと、油淋鶏を作ってみることに。

 テフロン加工のフライパンに皮目を下にして鶏もも肉を置き、その上にアルミホイルを掛けます。

 アルミホイルの上に、水を入れたケトル(2Lくらい)を置き、じっくり弱火で皮がカリカリになるように焼きます。

 皮目が焼けたらひっくりかえし、お肉にも火が通す。

 あとは焼いてる間に作っておいた、油淋鶏のタレを掛ければ完成。


「これ、皮がカリカリで香ばしくて美味しいと思うから食べてみ」


 おっかなびっくり箸で持って、少しだけ口に入れ食べる・・・


「うん!これなら食べれるよ!」


 きっと苦手な食べ物を何とか食べれるように工夫するお母さんの気持ちって、こんな感じだなんだと思う。

 

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