序章【黎明篇】
第1話『西暦2022年・新日本神話概略』
時に、西暦二〇一一年──
東京湾巨大生物上陸災害が発生。未曾有の激甚災害、ついに民衆党政権主要幹部は逃亡する。
日本は滅亡するかと思われた……だが、
決断力にあふれる荒垣政権に国民の期待が高まるものの、復興の道筋を立てると彼は潔く首相の座を退いた。
自主憲政党と公民党は、これを好機と捉え民衆党から政権を奪還、
後退するアメリカの軍事プレゼンスに、阿部政権は平和安全法制の成立、護衛艦『やまと』の建造をはじめ、国防力の強化を図った。
この頃、荒垣を本部長とする、内閣府特定事案対策統括本部『
……二〇一五年。
無人宇宙船『ベテルギウス』の暴走事故が発生する。外部からのハッキングにより関東地方へ降下しつつあった。
日本国政府は新造護衛艦『やまと』の出撃を決断。
レールガンにてベテルギウスを撃墜する。
……後に政府は、恐るべき事実を知ることとなる。
これは
そして、時は流れた……
──二〇二二年。
突如、西ノ島に多数の人工物体が出現。
精霊魔法の根幹『太陽因子』を日本と同じくする異世界『方舟』が、邪神『デューゴス』からの侵攻を逃れ転移したのだった。
……太陽因子を宿す先王アリスは崩れゆく世界から臣民を方舟に転移させ崩御。以来、方舟の精霊魔法は衰退しつつある……
大公『バシス』は、日本国政府と日方友好条約を締結。
異世界文明とのファーストコンタクトは成功した……かに見えた。
日本神話の炎の破壊神、火之神が、先代異世界『箱庭』を滅ぼした邪神『デューゴス』に憑依し、日本国と方舟に迫りつつあった。
日本はまだ、この事実を知らない──
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます