第十章 手紙は、開けられない
たっくんは羽田空港の近くのビジネスホテルに予約しているからと帰って行った。
オレは手紙が見たかった。
でもじいちゃんが「まだ開けない」と、言った。
どうして? と、なぜだが聞ける雰囲気じゃなかった。
アヤミもモエも、なにも言わない。
もちろん母ちゃんもなっちゃんも。
オレは疑問が残ってしまった。
手紙を何ヶ月も前に友達に預けるなんて、マー兄ちゃんは本当に心臓病で死んだんだろうか。
マー兄ちゃんには、なにか命にかかわるさしせまったものがあったんじゃないだろうか。
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