織田家の新戦術 後編
昼過ぎ頃になり、食事も終えた織田軍の攻勢が開始される。
池田軍が大手門、滝川軍が搦手門へと攻めかかる。
そして恒興達池田軍の最先鋒として攻勢に出たのが、『佐々衆及び犬山鉄砲隊』約1千丁の鉄砲隊である。
「火力を集中しろ!敵兵に頭を上げさせるな!」
弓矢にしても投石にしても狙いを付けて行わなければ高い効果は見込めない。
下に向けて放つのだから大した時間は掛からないが、狙いを付ける時間と力を溜める時間は必要である。
対して下から弓矢で反撃するのはもっと時間が掛かるし、高低差でかなり不利な上、この大手門への道は人混みになるので場所が取れない。
昔の幕府軍が一方的にやられた理由もここにある。
だがそんな上からの投射速度を遥かに上回る兵器が織田軍に大量配備されている。
それが『鉄砲』である。
鉄砲という物は発射するのに狙いを付けるというよりは向けるだけでいい。
そして力は溜める必要は無く、引き金を引くだけでいい。
弓矢どころか投げ下ろすだけの投石より遥かに速いのである。
そしてこの鉄砲を効率良く段階的に運用する事が出来る武将もいる。
鉄砲の部隊運用において織田家で右に出る者はいないであろう佐々成政だ。
彼が佐々衆と土居清良の犬山鉄砲隊、合わせて1千丁の規模で攻勢を開始した。
前田衆の護衛の元、成政は城壁の上と櫓に鉄砲による集中砲火を展開する。
敵兵に弓矢を構える隙を与えないためである。
この状態で城壁の上や櫓に登れば、即座に鉄砲の餌食になる。
「俺達は佐々衆を援護だ!火矢を放て!」
また前田利家率いる前田衆は鉄砲射撃の隙間を埋めるべく、盛んに火矢を放ち続ける。
この火矢は城を燃やすためではない、そう簡単に城に火が付いたりはしない。
これは「城ごと燃やすぞ」という脅しと消火活動に人手を割かせるために行っている。
こうして敵の反撃を抑え込むのである。
この鉄砲運用を前提とした攻城戦術が恒興の言う『新時代の攻城戦』なのである。
この織田家の新戦術が猛威を奮った結果、山城が時代遅れになり近代的城郭は平城か平山城(丘城)が一般的となっていく。
一方の大河内城兵の様子は恐慌状態であった。
矢を
見た事も聞いた事もない戦術を採られて、北畠側は対応策が無かったのである。
「ヒイィィ、こんな戦、聞いた事もねえ。どうしたらいいんだ」
「こんなの無理だー」
北畠家の兵士である二人は城壁を背に座り嘆いた。
攻め込んできた織田軍に対し弓矢による反撃をしなければならないのだが、前述の通り頭を上げる事も出来ない。
そこに部隊長を務める北畠家の侍が檄を入れにくる。
「キサマらっ!それでも栄えある北畠の兵士か!」
「「隊長!」」
「見ていろ、弓とはこう使うのだ!喰らうがいい尾張のヘッポコ共が!我が一撃こそ北畠侍の怒りの・・・」
侍は兵士達に気合を入れるべく、自慢の大弓を構えて吼える。
北畠家の侍は当主からして尚武の気風が強く、刀に弓に通じている者が多い。
そして足利幕府ですら滅ぼせない北畠家を、織田家ごときが滅ぼせる訳がないと強く確信している。
隊長と呼ばれた侍の渾身の一撃が織田軍に襲い掛かる。
「撃てーっ!」
当然だが身を乗り出せば的になる。
ここの担当の土居清良の号令の元、ズドドドドンと十数発分の鉄砲射撃音が木霊する。
「ぐあああぁぁっ」
「「た、隊長!?」」
「肩、撃たれた。小屋(医療用)に連れてって」
「「隊長、情けねえです」」
「うるせえ!だったらお前らやってみろ!」
「「全力でお断りしまっす!」」
この後、三人は小屋に向かい戦線を離脱した。
こうなってくると城兵に出来る事は限られてくる。
まず弓矢は威力無く上に放って自由落下で使うしかない、ある程度効果は有るが木楯で十分防げる程度になる。
投石も同じ自由落下で使う他ない。
特に防衛用に集めた投げ落とし用の大岩は使えないので、投石出来る石も小粒にならざるを得ない。
結果、城兵の組織的な抵抗を封じる事が出来、効率良く城門攻撃が可能となる。
これが鉄砲大量運用を前提とした織田家の新戦術なのである。
「粗方制圧出来たな」
「ああ、このまま城兵の頭を抑え続けるよ。っと、先陣のお出ましだ」
佐々衆が大手門に続く道の制圧を完了した頃、その後方から破城槌を携えた先陣の肥田軍が到着する。
佐々衆と前田衆の最先鋒は城兵の反撃を封じるのみであり、あくまで大手門に仕掛ける先陣は肥田軍だからだ。
これは鉄砲隊の損害を最小限に抑えなければならないからだ。
そして肥田軍を率いる肥田平内は部隊が通り抜ける前に二人の元に挨拶に来る。
「ご苦労様です、佐々様、前田様。今から突入を開始致しますので援護をよろしくお願いします」
「応、って玄蕃ちゃんがいねえみたいだが?」
「彼女は本陣ですよ、肥田軍の部隊指揮は私の役目でしてね。申し遅れました、私は肥田家家老の肥田兵内と申します」
「これはご丁寧に。城壁はこちらで抑え続けるから城門に集中して欲しい」
「了解です。ではお先に」
成政も利家も肥田家の家老の噂は耳にしている。
内政、外交、戦闘とオールマイティに活躍し、一説には当主が遊んでいても領内は正常に機能しているという。
礼儀正しく、そして整然と部隊を大手門へ進ませる平内を見て、ウチにもあんな家老が欲しいなと二人は思った。
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大手門への攻勢が開始された頃、恒興の本陣も忙しさを増していた。
家老の土居宗珊も百騎ほどの騎馬隊を急遽編成し不測の事態に備えているくらいだ。
恒興自身は総大将なので本陣から動かず本陣護衛は池田家親衛隊のみとなる。
さすがに恒興が動くと伝令報告を指示伝達に支障をきたすので動いてはならない。
親衛隊長の渡辺教忠も周辺警戒に余念無く、本陣付きの加藤政盛も各所の伝令報告で走り回っている。
結果、本陣には暇人は二人だけとなる、恒興はそれが役目なので暇人と言うと語弊があるが。
「舞い踊る華と散れ~、刃の軌跡を残して~・・・何かしっくりこないなー」
「ねえ、玄蕃ちゃん、ちょっといいかニャー?」
本陣で腰掛けに座り大仰な手振りなども交えながら歌詞を諳んじる肥田玄蕃。
その様子に耐え兼ねて恒興は声を掛ける事にした。
「何?」
「何やってんのかニャ、キミ?」
「作詞・作曲よ。見て分かんないの?」
「ほほう、作詞・作曲ですかー。それは戦闘中の味方本陣でやる事ニャんですかねー?」
「まあ、暇だしねー」
「・・・」
「・・・」
暇と言い切る玄蕃を見て、流石の恒興も頭に来てしまう。
何故なら暇と言い切った彼女は先陣なので、暇であるはずがなく此処に居ていい人間でもない。
「ニャんで先陣のお前が暇なんだよ!今、肥田軍は城門に向かってるはずだろうが!!」
「だって、しょーがないじゃない!戦意高揚の儀式|(ライブ)が終わったら、『はい、玄蕃ちゃんは危険だから本陣に居てくださいね』って兵内が言うんだもん!」
恒興の指摘に対し、玄蕃も半ばキレ気味に返す。
一応彼女も今の現状はあまり愉快なものではないらしい。
「兵内?」
「肥田兵内!ウチの家老よ!」
「ああ成る程ニャー、噂の何でも出来る家老か。て言うか、全軍動かしてんのか」
「私がやるより兵内がやった方が上手くいくし。この間の関城でも山に陣を構えるって言ったら、生温かい視線で返されたし」
「・・・関城で?何故山に陣を敷くんだニャー?」
関城の戦いは織田軍1万1千vs斎藤軍5百の戦力差だったので、油断さえしなければ戦術など考えなくてもいい。
なのでわざわざ山に陣を敷く意味はない、普通に関城前に味方と布陣すればいいだけだったはずだ。
「高い場所にいた方が有利って本で読んだから」
「馬謖か、お前は。それは部隊連携の話で、単独じゃ包囲されて終わるぞ。大体関城は囲むだけだったじゃねーギャ。山に陣を張る意味がわからねえニャ」
三国志で諸葛亮孔明の弟子・馬謖は街亭の戦いで命令違反で山頂に布陣し、魏の将軍・張郃に包囲され水の手を断たれ敗北した。
この後に諸葛亮孔明は馬謖を処断するのが『泣いて馬謖を斬る』の故事である。
この様に単独で山に布陣する事は戦略上の『死地』となる事が多い。
今回の恒興の本陣の様に部隊を周りに展開させてからか、他の部隊も別の山に登らせて部隊同士で連携採れる形でなければならない。
それは丁度、碁石を繋いで領域を確保する事に似ている。
だから色んな武将が戦術を学ぶために碁の勉強もするのである。
・・・妻女山という死地に単独部隊で登った者もいるにはいるのだが。
「とにかくやる事が無いのよ。ウチって昔から平内が全部やってるから」
「・・・優秀過ぎる家老も考えものだニャー」
(そのうち下克上でもされるんじゃニャいだろうな)
そう言えば肥田家先代も遊んでいたなと思い出し、肥田家の将来が心配になる恒興であった。
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肥田軍は肥田兵内の指揮の下、破城槌による突撃を繰り返す。
破城槌と呼んではいるがその実、先端を尖らせただけの丸太である。
これを十数人で担ぎ、門に向かって衝突を繰り返す代物だ。
ただ衝突による城門の反発があるため破城槌の担当は直ぐに疲れる。
そのため兵士は交代を繰り返し、余っている兵士は木楯を掲げ敵からの攻撃を防ぐ役となる。
既に作戦開始から一刻ほど、未だに大手門はビクともしていない。
「ご家老様、兵達に疲れが見え始めました。ですが城門堅く、突破はなりません。ここは一度退くべきでは?」
肥田家の家臣が言う通り、確かに兵士達に疲れが見え始めていた。
だが平内はこうも思う、こんなに順調な城門攻撃は初めてだと。
普通城門を攻める部隊には敵の攻撃が雨嵐という感じで降り注ぐ。
当然だが城門前というのは迎撃しやすい様に造ってあるものだ。
だがら破城槌などそう簡単に打ち込めるものではない、たどり着くことさえ難しいなど多々ある事だ。
だが自分達はもう何十回と突撃を繰り返した。
佐々成政はその言葉通り鉄砲射撃により敵の反撃を押さえ込み続けている。
兵内は鉄砲など高価なおもちゃで、それを買い集めている織田信長は酔狂に過ぎると思っていた。
もっと金の使い道を考えれないものなのかと、そう思うほどこの頃の鉄砲は高価なのだ。
だが思い知った、あれほどの数を集めれば如何なる堅城も意味を成さないのだと。
そのおかげで肥田軍は既に数日分のダメージを門に与えているはずだ。
ビクともしていないはずが無い、そしてこんなチャンスは滅多に無い。
そう考えた兵内はとっておきの切り札を切ることにした。
「そうか、お前たちの『玄蕃ちゃんへの愛』はその程度なのか」
「っ!?ご家老様、それは・・・」
兵内は全員に聞こえるくらいの音量で返答する。
それを受けても平内は平然としていた。
彼は
「言い訳など要らん!態度で、実力で示せ!」
「「「・・・!?」」」
「もう一度言うぞ!お前たちの『玄蕃ちゃんへの愛』はその程度かああああ!!!」
「「「おおおおおおおおぉぉぉぉおおおおおおおーーーーーーーーーーー!!!!!!玄蕃ちゃあああぁぁぁんんんんんーーーーーーー!!!!!!!!」」」
大河内城の大手門前で
木楯も手放して数十人の
予備の二本目、三本目の破城槌も取り出して遮二無二突撃を繰り返す。
その様は既に正気を失っている様にしか見えないだろう。
「そうだ!いいぞ!突撃だ!!その破城槌が木屑に変わるまで突撃して見せろ!!」
諸刃の剣ではあるが使いどころを間違わなければどうという事はない。
そして今こそ、その剣を抜く時と兵内は判断したのだ。
「あの城門を突破出来なければ玄蕃ちゃんが嘆き悲しむ!先陣のくせに門の一つも開けられないのかと諸将から
「「「おおおおおおおおおあああああああぉぉぉぉああああああああーーーーーーーーー!!!!!!許さあああああああぁぁぁぁぁぁんんんんん!!!!!!!」」」
兵内の言葉に
一方で城門を押さえていた北畠家の兵士達は驚愕していた。
今まで散発的だった城門への攻撃が、突然大爆発を起こした様な激しさになったからだ。
「何だ!この雄叫びは!?門の向こうで一体何が起こっている!?」
「隊長!門が、門があ!?」
「門が軋み始めたー!?隊長、
「お前ら、しっかり門を押さえろ!くそっ、援護は何をやっている!」
あまりの攻勢の激しさに城門がとうとう限界を迎えようとしていた。
北畠家の侍は再度援護要請を城壁部隊に伝えさせる。
だが事態はそれで解決しそうになかった。
「そらっ!貴様らの『玄蕃ちゃんへの愛』を見せてみろ!!この門を最初にくぐったヤツには次の戦意高揚の儀式|(ライブ)の最前列の
兵内は懐から取り出した札を高々と掲げる。
それは毎回平内が自分のために確保している最前列のチケットであった。
そう、彼も肥田玄蕃の
故に彼は一部職権を濫用しているのではないかという疑惑が
それを差し出すと彼は宣言した時、
「うううううおおおおおああああああぁぁぁぁーーーーーーーー!!!!!!砕けろおおおおぉぉぉぉーーーーーーー!!!!!!城門があああああああぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!!!!」
そしてそのままの勢いが全て門へとぶつかってしまい、城門は破滅の音を鳴らす。
「「も、もうダメだー!隊長ー!」」
「た、退避、退避ー!!」
大河内城兵は破壊された門を捨てて三の丸門へと退却する。
だがこの大手門は破壊の兆候がまだ出ていないのに、一気に破壊された。
そのため外郭部に多数の兵士が残されてしまうが、最早見捨てるしかなかった。
急がなければ彼らも三の丸に入れなくなるからだ。
「よくやった!お前たちの『玄蕃ちゃんへの愛』、この肥田兵内が確かに見届けた!」
「ご家老様、このまま突入してしまいましょう!」
「いや、三の丸門へは行かず、外郭の制圧のみ行う」
「何故です、ご家老様!もっと玄蕃ちゃんの功績を稼ぎましょう!」
「功績は稼ぎ過ぎても妬まれるだけだ、肥田家は特に外様だからな。結果、玄蕃ちゃんが泣く事になる。なので後方の部隊に道を譲って身の程を
こうは言っているが兵内も功績は出来るだけ稼ぎたい。
だが諸刃の剣である士気の爆発的向上を使ってしまったので、部隊自体が疲れ果て間も無く動けなくなる者が出始めるだろう。
そうなる前に外郭を制圧してゆっくり休息を取らねばならなかったのである。
兵内は後方で待機しているであろう柴田衆や佐藤家、岸家に伝令を出すに留まった。
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城門における異変は前線を眺めていた恒興にも直ぐに察知される。
恒興の指示無くして城前に布陣する部隊が城門に向かって動き出したからだ。
「ニャんだ?何が起こった?何で『二つ
「『二つ雁金』って何?」
「2番手の柴田衆の旗だニャ!部隊交代の指示なんか出してねーギャ!」
『二つ雁金』とは2羽の雁が翼を広げて上下に並んでいるもので柴田家の家紋である。
部隊はこの様に自分の家の家紋を掲げているので、誰の隊が動いているかは直ぐに分かるようになっている。
因みに池田家の家紋は『丸に揚羽蝶』である。
『揚羽蝶』の家紋で特に有名なのは『平清盛』なので平氏と思われがちだが、池田家は揚羽蝶紋を使う数少ない源氏である。
「殿ー!一大事です!」
「政盛、何があったニャ!?早く報告しろ!」
「はっ、先陣の肥田軍が大手門を突破!城内に雪崩込みましたー!!」
「そんな馬鹿ニャァァァーーー!!!???大手門が一日どころか一刻保たねえってどういう事ぉぉぉーーー!!!???」
加藤政盛の報告を聞いた恒興は驚いて叫ぶ。
だが城門突破となれば2番手である勝家の柴田衆が動いているのは当然なのだ。
この機会に一気に城内に雪崩込んで戦果を拡大しなければならない。
機を逃せば敵が三の丸門で態勢を整えてしまう、恒興の命令を待っていては遅いのだ。
「やったー!!
肥田玄蕃は飛び上がって喜んだ。
そして自分の部隊が稼いだ功績を数え恍惚とした表情を浮かべている。
その功績に見合ったご褒美はどれくらいになるだろうと計算しているのだ。
「続いて柴田衆と飯尾隊が突入を開始、佐藤軍、岸軍、遠藤軍も動き出しております!」
(ごめんなさい。ニャー、こういう時どういう顔していいのか分かんニャいの。どうして誰も彼もニャーの想定を超えてくるの?)
「あのー、殿?ご指示を頂きたいのですが」
「はっ!?そうだ、呆けてる場合じゃニャい。まず佐々衆を下がらせろ、乱戦に巻き込ませるな!部隊は三の丸門前で停止、外郭の掃討戦に移れ!降伏の受け入れは厳命しろニャ!」
「ははっ!直ちに!」
命令を聞いた政盛は走って本陣を出て行く。
急いで前線に伝令を出さなければならないからだ。
一日も掛からず大手門を突破してしまい、部隊に勢いが付き過ぎたらどうしようと恒興は頭を抱えてしまった。
もしも勢い余って大河内城落城まで突っ走ってしまったら、北畠家との和睦が霧散してしまうからだ。
(どうかちゃんと部隊が三の丸門前で止まります様に。神様仏様、お願いしますニャー)
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【あとがき】
勝因「玄蕃ちゃんへの愛」
・・・あれ?織田家の新戦術は?
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