機体:ジニア・ハルプモーント(正式量産型)

ジニア・ハルプモーント(正式量産型)...Zinnia_Halbmond / Official_Mass_Production_Model


 頭頂高:13.0m

  全高:13.75m

  重量:45.0t

装甲材質:霊力充填型装甲による積層構造

 動力源:霊力

 機体タイプ:戦闘型

  世代:第6.5世代



 概要


 ツーネーメンダーモデルの外見に、アップネーメンダーモデルの装備「霊力作動型隠匿機」を搭載した機体。

 カラーリングはツーネーメンダーモデルと同一の、黒ベースの灰色彩色である。


 先行試作機2機(ツーネーメンダーモデルとアップネーメンダーモデル)を合体させた結果、弱点を打ち消し合い、完全な上位互換機と化した。

 ただし、ステルス性を保つ為に盾をオミットしているため、防御力では劣る。


 障壁はオミットされ(テレポートは現存)、武装はゼスティアーゼのものを用いているが、素の出力や腕力などは十分に高い。


 動力源となる霊力は、パイロットの霊力量に依存する。

 霊力は本体装甲や盾に纏わせて防御力を底上げしたり、近接武器に纏わせて攻撃力を底上げするのにも用いられる。


 視界は外部カメラ(ツインアイに細めのバイザーを被せたスタイル)による「全天周モニター」方式、または「網膜投影」方式を行う。

 「全天周モニター」方式は、『広域的に戦況を確保出来る』代わりに、『視界が集中しない(必要の無いものまで目に入ってしまう)』欠点がある。

 「網膜投影」方式は、『敵機に視界を集中出来る』代わりに、『見失ったときに探すのが困難になる』・『メインカメラを破壊されると(サブカメラの視界に切り替えるまでの)タイムラグが生じる』・『機体の首が連動して動き、敵に視線を悟られてしまう(デフォルト設定。調節すれば解除可能)』という欠点がある。

 上記二つは、パイロットが必要に応じて切り替える。


 なお、コクピットは球体状で、機体の姿勢に関わらずパイロットの体勢が一定になる構造である(パイロットの足元に重量増加の物質があり、更にコクピット自体が回転する構造であるため)。

 表面には、純銀製の厚みのある層が張り巡らされている(落雷に代表される電撃から、パイロットを守るため)。なお正式量産型には、純銀ではなく高純度の銅を層の材料として用いる。

 機体のところどころに発光部位があり、水色の光を放射している。


 主兵装は大剣だが、剣先から発するビームや、霊力の拡散による広範囲攻撃を持つ。

 本機も(さすがにワンオフモデルの2機ほどではないが)霊力の持続時間は長い為(ただし操縦士ドールマスターに要求される、霊力の下限はある。一定値を下回ると搭乗不可)に、単独での継戦能力が高い。

 なお本機は追加兵装を装備不可(機体形状によるステルス性を損ねる為)。


 また、内蔵兵器や近接兵器はウェポンベイに搭載されており、先行試作機2機よりも更にステルス性を高めている。


 遠近共に隙の無いスペックであり、機動力も圧倒的に高い。


 戦闘スタイルは搭乗者の戦い方に準じるが、接近戦主体で構想・設計されている。



 武装・装備


(標準装備)

・細剣×1(後述の“大剣”と択一式)


 レイピアに肉付けしたような外見の武装。全長8.0m、刃渡り6.0mである。

 刀身が細身なので、攻撃専用。ただし霊力を纏えば話は別。

 更に剣先からビームを発することが出来るため、ランチャーとしても使用可能である。連射速度は遅いが、一発の威力は高め。


・大剣×1(前述の“細剣”と択一式)


 無骨な外見の大剣。全長9.25m、刃渡り6.75mである。

 刀身が肉厚なため、攻撃だけでなく防御にも使用可能である。

 更に剣先からビームを発することが出来るため、ランチャーとしても使用可能である。連射速度は遅いが、一発の威力は高め。

 リナリア・シュヴァルツリッターの大剣のダウングレード版である。


・手甲部ブレード×2


 上腕部の装甲に内蔵した仕込み刃。刃渡り2.5m。

 隠し武器として活用する。用途はもっぱら暗殺用・奇襲用である。


・翼型ブースター×1


 背面に装備するブースター。リナリア・シュヴァルツリッターのものと違い、こちらは「巨大なブースターが1つ」付いている構造である(リナリア・シュヴァルツリッターの場合は、「やや小さめのブースターが4つ」という構造)。

 ちなみに翼部分は、カブトムシの翅よろしく開閉可能。

 飛翔時には白く輝く噴射炎が出る。

 最大速度はマッハ2.5(3,060km/時)だが、意外にも小回りが効く。


・霊力作動型隠匿機×1


 霊力によって作動する、機体のシルエットを隠匿する装置。

 本装備の効果は、機体の姿を文字通り「影も形も無くす」程である。


 霊力の集積度合いを調節出来る為、試作機(アップネーメンダーモデル)時点での弱点は消滅している。


 但し煙幕には弱い。


(追加装備)

・スモークグレネード×3


 撤退用の煙幕弾。

 チャフを内蔵している為、電子的な探索を妨害可能。


 もっぱらドジを踏んで発見された時に用いる。


・12.7㎜連装機銃(デフォルトでは右肩内部への。取り外し可能)

(弾数200発×2、弾種HEIAP徹甲焼夷弾


・47mm胸部速射砲(デフォルトでは。取り外し可能)

(弾数12発、弾種自由)


・12.7mm肩部機関銃(デフォルトでは。取り外し可能)

(弾数200発×2、弾種自由)



 ノイベルトの独り言


 さて、軍の要望や個人的な弱点の改良の結果、ちゃんとしたのが出来た。

 とある凄腕部隊に優先して配備されるようだが、まあそれはどうでもいい。


 私の機体が認められるか認められないか、それだけの話だ。



 メタ視点


 ジニア・ハルプモーントを作成しつつ、ふと気づいた問題点を改良したモデルです。

 アルマ帝国はステルス技術にまで手を出しましたね。


 話は変わりますが、「とある凄腕部隊=黒剣部隊」ですね。

 暗殺部隊ならば、こういう機体はうってつけでしょう。「名前を言ってはいけないお方」も喜びそうです。


 では、今回はここまで!

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