第2次鋼鉄人形設計図(案)

機体:ゼルギルディア

ゼルギルディア...Zergirdia


 頭頂高:10.3m

  全高:11.0m

  重量:40.15t

装甲材質:霊力充填型装甲

 動力源:霊力

 機体タイプ:戦闘型・拠点防衛型・少数生産機

  世代:第7.5世代



 概要


 8機のみ現存している(機体数は若干増加する予定)、ゼスティアーゼのカスタムモデル。乗員1名。


 霊力蓄積型反応炉の搭載量は1基だが、大型に改良されたものを用いている為、ゼスティアーゼの1.8倍の出力を有する(なおゼクローザスと比較すると、7.38倍となっている。つまりゼスティアーゼはゼクローザスの4.1倍の出力)。


 カラーリングは黒、白、濃い紫の三色となっている。

 また、兜の角は二本に変更されている。ゼスティアーゼ同様、障壁はオミットされている。


 素の腕力や膂力はゼスティアーゼに依存する為、非常に高い。加えて、霊力によるテレポート能力も健在。後述の装備と併用し、一瞬で空中に移行することもまた然り。


 動力源となる霊力は、パイロットの霊力量に依存する。

 霊力は本体装甲や盾に纏わせて防御力を底上げしたり、近接武器に纏わせて攻撃力を底上げするのにも用いられる。


 視界は外部カメラ(片側三つ目×2の複眼スタイル)による「全天周モニター」方式、または「網膜投影」方式を行う。

 「全天周モニター」方式は、『広域的に戦況を確保出来る』代わりに、『視界が集中しない(必要の無いものまで目に入ってしまう)』欠点がある。

 「網膜投影」方式は、『敵機に視界を集中出来る』代わりに、『見失ったときに探すのが困難になる』・『メインカメラを破壊されると(サブカメラの視界に切り替えるまでの)タイムラグが生じる』・『機体の首が連動して動き、敵に視線を悟られてしまう(デフォルト設定。調節すれば解除可能)』という欠点がある。

 上記二つは、パイロットが必要に応じて切り替える。


 なお、コクピットは球体状で、機体の姿勢に関わらずパイロットの体勢が一定になる構造である(パイロットの足元に重量増加の物質があり、更にコクピット自体が回転する構造であるため)。

 表面には、純銀製の厚みのある層が張り巡らされている(落雷に代表される電撃から、パイロットを守るため)。

 機体のところどころに発光部位があり、ピンク色の光を放射している。


 主兵装は長槍と大盾のみだが、穂先から発するビームや、霊力の拡散による広範囲攻撃を持つ。

 本機も(さすがに“リナリア・シュヴァルツリッター”ほどではないが)霊力の持続時間は長い為(ただし操縦士ドールマスターに要求される、霊力の下限はある。一定値を下回ると搭乗不可)に、単独での継戦能力が高い。

 なお本機は“リナリア・シュヴァルツリッター”と違い、追加兵装を装備可能(ただし積載数は2。マウント用の装備の数に依存しているため)。


 遠近共に隙の無いスペックであり、機動力も圧倒的に高い。


 戦闘スタイルは搭乗者の戦い方に準じるが、接近戦主体で構想・設計されている。



武装・装備


(標準装備)

・長槍×1(後述の“長剣”と択一式)


 無骨な外見の長槍。全長10.25m、ブレード部分は3.5mである。

 槍ではあるが、斬撃も可能(つまり薙刀なぎなたのような用い方をする)。

 穂先の刀身は肉厚なため、攻撃だけでなく防御にも使用可能である。

 更に穂先からビームを発することが出来るため、ランチャーとしても使用可能である。連射速度は遅いが、一発の威力は高め。


 この武装の真価は変形機構にある。

 穂先のブレードが展開、高速回転し、貫通力を増す。

 貫通力を大きく上昇させるが、斬撃が不可能になる(叩きつけての攻撃も推奨されていない。回転機構が損傷する為)。

 また、最後の手段として、高速回転した状態の穂先を分離可能。“撃ちっ放しミサイル”式の誘導で敵に飛翔させ、命中させる。

 完全に新造された武装である。


・長剣×1(前述の“長槍”と択一式)


 全長8.5m、刃渡り6.5mの実体剣。

 通常の斬撃は勿論だが、最大の特徴は剣先からビームを発することが出来る事。

 これにより、ランチャーとしても使用可能である。連射速度は遅いが、一発の威力は高め。

 “リナリア・シュヴァルツリッター”の大剣をダウングレードした武装である。


 本武装も変形機構を有する。

 柄付近が三又に展開し、十手(またはソードブレイカー)のような機能を持たせる事が可能となっている。


・可変式大盾×1


 全高8.0m、装甲厚180mmのひし形の盾。

 この盾の真価は変形機構にある。

 手持ち部分を柄に、その他の部分が刃になり、ジャマダハル(インドの武器。グリップと刀剣が一体化した形状)のような武装(籠手と刀身が一体化した武器)と化すのである。変形時の外見は、冥王星の惑星記号(2つ存在するが、記号“♀”に近い側)に類似している。

 斬撃にも刺突にも特化している。

 リナリア・シュヴァルツリッターの大盾のダウングレード版である。なお、射撃機能は一応有しているが、威力と連射速度は長槍(または長剣)と完全に同一。


・純白の外套×1


 表裏両面ともに純白のマント。伸縮自在で、機体全体を覆うことが可能。また再生能力を有する為、破れても短時間で元に戻る。

 各種武装の隠匿にも用いる。

 実は霊力・電波の吸収能力を有しており、飛翔によって消費した霊力の一部を還元出来る。同時に、敵機に対する電子的ステルス効果も期待出来る。


・翼型ブースター×1


 背面に装備するブースター。リナリア・シュヴァルツリッターのものと違い、こちらは「巨大なブースターが2つ」付いている構造である。

 ちなみに翼部分は、追加装備を固定するマウントが2つ存在する。

 飛翔時には白く輝く噴射炎が出る。

 最大速度はマッハ3.5(4,284km/時)だが、意外にも小回りが効く。


・腰部円盤型武装固定マウント×2


 臀部に存在する、「長槍」「可変式大盾」固定用の装備。使用しない時には、この装備に固定する。

 360度回転する。


(追加装備)※この中から2門選択する。なお、本機は固定兵装を装備していない。

・76.2mm速射砲

(弾数25発、弾種HESH粘着榴弾


・120mm滑腔砲

(弾数7発、弾種APFSDS装弾筒付翼安定徹甲弾


・47mm速射砲

(弾数15発、弾種AP徹甲弾


・120㎜ロケットランチャ―

(弾数6発、弾種HEAT成型炸薬弾



 ノイベルトの独り言


 ゼスティアーゼだが、帝都防衛騎士団から改修の依頼が来た。

 彼らは誇りある騎士として、護る為の力を求めたようだな。そしてそれは、ゼスティアーゼでは力不足だったらしい。

 ならば、完全に新造した武装の実験も兼ねて製造した。


 それがこのゼルギルディアだ!

 だがこれは、ようやく生産体制に入った所だ。


 ここまで長かった……。

 まあ彼らは圧倒的な機動力を求めているだろうから、どのみちエクスクルードやストレプトカーパスは力不足だったろうな。



 メタ視点


 ゼスティアーゼを改良した機体です。

「主兵装が槍」「カッコイイ複眼」をコンセプトに、作成いたしました。


 色々と化け物な性能と化しておりますが、実はこれでもまだ、リナリア・シュヴァルツリッター(ブレイバとブランシュの搭乗モデル)より性能が劣ります。


 なお本機の名前ですが、「ゼクローザス」「ゼスティアーゼ」と同じ“ゼ”で始まる名前を模索した結果「ゼルギルディア」で落ち着いたという裏事情がございます。

 最初は「ゼルギルディ」だったのですが、の存在を思い出し、確認した結果、「どうも守護者っぽくないぞ」と考え、「ゼルギルディア」といたしました。


 ちなみに数が足りない気がするでしょうが、仕様です。

 ドクター・ノイベルトが言及する通り、「ようやく生産体制に入った」状況ですので、いずれ必要数は補充されるでしょう。


 では、今回はここまで!

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