モンスターへ乾杯!

有原ハリアー

私が作る“バケモノ”達

黒騎士(有原)

「黒騎士だ。今日はよろしく頼む」

※以下、“黒騎士”と表記する。


須王龍野(“盤上血戯と漆黒騎士”の主人公)

「こちらこそよろしく」

※以下、“龍野”と表記する。


黒騎士

「さて、早速本題に入らせてもらおう」


龍野

「ああ」



~主人公について~



黒騎士

「まずは『主人公』について、だ」


龍野

「俺のような存在か」


黒騎士

「ああ。性格などはバラバラだが、共通点が一つだけある」


龍野

「何だ?」


黒騎士

「『何かしら性能が突き抜けている』、『必ずヒロインが序盤からいる』。この2項目だ」


龍野

「俺にはどちらも当てはまるが、このくらいは当たり前じゃねえか?」


黒騎士

「ああ、そうだ。だがな、問題は一番目の『何かしら性能が突き抜けている』だ」


龍野

「どういう事だ?」


黒騎士

「まあ、話は最後まで聞くものだ。例えば貴様に関しては、『保有する魔力量がトップクラス』というものだな」


龍野

「それはそうだな。だけど……」


黒騎士

「“作中一番”


龍野

「それが言いたかった。主人公だけじゃねえだろ?」


黒騎士

「ああ。次の話題に移ろう」



~主人公を取り巻くキャラクターなどについて(準主役格相当)~



黒騎士

「私は『主人公一人だけが突き抜けて強い』作品を書くのは、まあそこまで苦手ではない」


龍野

「いきなりどうしたんだ?」


黒騎士

「落ち着け。続けよう」


龍野

「ああ」


黒騎士

「先ほど申し上げた通り、『主人公を強くする』のはよく私がやる癖だ。いや、『いただいたキャラクターをモンスター相当に強化させてしまう(戦闘力だけではなく、性格もである。誤解のないように表記すると、“聖人君子に近づける”という意味合いである)』癖があるのだ」


龍野

「それで?」


黒騎士

「主人公を取り巻くキャラクター達……例えばメインヒロインなどの性格や戦闘力などを、いろいろと強くする、といった訳だな」


龍野

「俺の場合、メインヒロインはヴァイス……もとい、『ヴァイスシルト・リリア・ヴァレンティア』だな」


黒騎士

「ああ。そして彼女の性格などだが……箇条書きにするとこうなる。


・行動原理は『龍野君のため』

・若干15歳にして、莫大な資産や技術などを保有

 ※ただし『王族である』という補正付き

・相手の思考を操作出来るレベルの話術を有する

 ※ただし「麻酔薬を含ませた針を刺す」という手間が必要

・戦闘力に関しては中くらい

 ※ただし剣術大会で優勝できる程の実力


 さて、これを見てどう思う?」


龍野

「世間一般で言う『チート』じゃねえか!」


黒騎士

「ああ。しかしここで問題がある」


龍野

「何だ?」


黒騎士

「『既に人外である人物の中で』という前提条件が付いているのだ」


龍野

「!? と言いつつも、俺もその“人外”の一人なんだけどな……」


黒騎士

「もっともこれは、同レベルの中で比較した話だ」


龍野

「まあそうだよな……」


黒騎士

「ひどいのだとこうなる。これは一例だが……


・攻撃は防御不可

・攻撃が命中すれば、命中箇所は完全消滅(ただし再生能力がある場合、再生は可能)

・防御は絶対に成功する

・エネルギー切れを考えてはいけない(無尽蔵かと錯覚するレベルのエネルギーを保有する)


 どうだ? さらに『チート』らしい性能になったろう?」


龍野

「文字通りの『チート』じゃねえか!」


黒騎士

「だろうな。そうなったら物語が成立するかどうか怪しくなる。だから……」


龍野

「だから?」


黒騎士

「“対策”を設けた。例えば『作中で数名だが、攻撃と防御を無効化できる人物を作る』などだな」


龍野

「あー、そういうのはよく聞くな」


黒騎士

「だろう? だが、言いたいのはこうじゃない」


龍野

「話題を変えるのか?」


黒騎士

「よくわかっているじゃないか」



~まとめ~



黒騎士

「二言でまとめさせてもらおう。


 私の作るキャラクター達は、性能がインフレーションする。

 特に主人公はなおさら、手が付けられないレベルの強さを有する。


 となる」


龍野

「ここまでのグダグダは何だったんだ!?」


黒騎士

「まあ落ち着け。補足だ。


『だからこそ、インフレーションに対抗出来る性能を保有したキャラクター達を作る。出来るならば、インフレーション以外の方法で対抗させる』


 というのを心がけている、という訳だ」


龍野

「まあ、俺も作中では『圧倒的な強さで敵を圧倒!』するシーンはそこまで多くねえしな」


黒騎士

「そういう事だ。では、これにて終わりとしよう」


龍野

「唐突だなオイ!」


黒騎士

「ほら、カンペとグレープジュースだ。まだ飲むなよ」


龍野

「何だ?」


黒騎士

「せーので乾杯するぞ」


龍野

「おう」


黒騎士

「せーの……」



黒騎士・龍野

「モンスターへ乾杯!」



黒騎士

(とはいっても、モンスターとは私が作る“バケモノ”の事なのだがな。フフフ。ああそうだ諸君、これは勢いで書いたものだから、支離滅裂な可能性がある事を最後にお詫びしよう)


※作者は


『チートキャラ』を『対抗しうるキャラクターが存在しないキャラクター』、

『それ以外』を『対抗しうるキャラクターが存在するキャラクター』


 と定義しております。

 異能力? 関係ありませんねぇ、私の中では……。



 了

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