第8話

「一曲ぶって、スタミナを使い果たしたぞい。だるいのう。でも、授業開始するぞい。激辛ドリンク準備じゃ!」

マウンドの下から宇宙服ロボットが三機やってきた。手には超真っ赤なドリンクを持っており、それを箱子たちの机に置いた。ドリンクは、沸騰してるかのように激しく泡立っている。


「ほら、一斉に飲むんじゃ。」


「えええ?もう辛くて痛いだけでおいしくもなんともないんだけど。」


「これはそういうものじゃ。まあ飲みたくないなら、それでもいいがの。その場合はこれじゃ。」


大スクリーンに映し出された三人の一糸纏わぬ、あられもない姿。湯気が映っており、入浴時に撮影されたもののようである。


「こんなの、いったいいつ撮ったんだよ!」


口から泡を飛ばして猛抗議する箱子。


「なんじゃ、その狼狽ぶりは。こんな幼女のヌード写真なぞ、需要はほとんどないぞ。」


「幼女じゃない!しっかり出るとこ、出てるんだから!」

赤リボン幼女は大スクリーンに目をやった。


「ふむふむ。たしかにからだは小さいが、あるものはあるのう。なんだかムカついてきたわい。ええい、問答無用じゃ!飲め飲め~。飲まないともっと恥ずかしい画像を出すぞ!」


「「「むうう。仕方ない。」」」


三人とも赤い毒物的ドリンクを口にした。


「パコ、あの映像って、毎日使われてるぢゃん。」


「そうでちゅわ。それにアレ以上と言ったって、観客はワタクチたち以外は、いまちぇんわ。」


「それはそうだけど、先生の唯一のストレス解消には付き合ってやらないと。」


そんな理由で飲むドリンクは恒例行事であった。


「「「辛~い。胃が焼ける、いや焦げる~!!!」」」


口から赤い煙を吐いている三人。

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