1ページ目 おまかせなのだ!

「アライさんは、やっぱり人気者になりたいのだ~!」


「……。」


フェネックがじっとアライさんの方を見てくるのだ……?

「……アライさ~ん、前にもこんな話しなかったっけ~?」

「ああ、覚えてるのだ!それをうたのもとに乗せて、1曲作れちゃって、しーでぃー(?)にしゅうろくされちゃったのもな!」

「的確だね~。」


ま、まあアライさんは天才ですから!記憶力も抜群なのだ!


「でもみんなの前で歌ったりCDも作ったんだからさ~。既に人気者じゃな~い?」

「いや!もっと人気者になりたいのだ~!そうと決まったら、さばんなの果てまで行ってAなのだー!」

ちなみにAはアライさんのAなのだ!

それが分かるアライさんはやっぱりすごいのだ!

キモチはれやか、すがすがしいのだ!

「あ~。行くあても決まってないのに~。ちょっと待ってアライさ~ん。」



……フェネックの言う通りなのだ。



「ここ!どこなのだ~!」

迷ったのだ……。

みんなをげんきにしてやるフレンズのげんきがなくなってしまったのだ……。

「フェネック!フェネックー!」

あわてすぎてフェネックともはぐれて……。どうするのだ……。

フェネックに迷惑が……


「アライさ~ん」


「フェネック?フェネックか?」

「わたしはフェネックだよ~?アライさん速すぎだよ~。」

良かった、はぐれてないのだ……!

「ほら、近くにサーバルとカラカルのなわばりがあるからさ~。そこまで行って休憩させてもらお~?」



──そう言ってフェネックは手を差し出したのだ。

何で何で?

アライさんを追いかけるのは大変なはずなのに、怒ってないのだ……。



「……。」

「手、繋いでないとアライさんすぐどっか行っちゃうもんね~。」

「そう、なのだ」

「えらいね~。アライさんは~。」

アライさんはやっぱむてきなのだ?

アライさんはフェネックと手を繋いでサーバルとカラカルのなわばりまで歩いたのだ。




………………




「お~い。」

ここが、サーバルとカラカルのなわばり!

「あ、アライさんにフェネック!」

「こんな所までどうしたのー?」

そしてフェネックはじじょうをせつめいしたのだ。フェネックはアライさんの為に……


「……へぇ、人気者ねぇ……。あ!なら色んなちほーで色んなことをして、大活躍しちゃえばいいんじゃない?」


「色んなちほーで大活躍……名案なのだ!」

やっぱカラカルも偉大なのだ!

「このてのシゴトはおまかせなのだ!ここはウデのみせどころなのだ!早速行くのだ!」

「でもアライさ~ん、サンドスターが心配だよね~。」

「なら、ばすてきにおまかせなのだ!」

いつもばすてきにもお世話になってるのだ!感謝なのだ!


「じゃあばすてきで色んなちほーをたびすればいいんだね~。分かったよ~。」

「サーバル!カラカル!ありがとうなのだ!後はアライさんにおまかせなのだ!」


アライさん、かけぬけていくのだーっ!


「あ~、アライさ~ん、ここからばすてきまでの位置とか分かるの~?」

(あの子、それが分かってて言ってるのよね?まさかね?)

「分かるのだ!やせいのカンで!」

(あー、あの子絶対サーバルよりドジるわ)


「もう、しょうがないなー。アライさんに付き合うよ~。」


「……。」

「どうしたの?」

「私達も、負けてないわよ」

「うみゃ?何がー?」



なんか後ろでわちゃわちゃしてるけど……

関係ないのだ!

突っ走るのだ!

アライさんにおまかせなのだ!

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