ブラックドラゴン

 その夜みんなは、額を寄せ合って、対ドラゴン作戦を練り上げていった。

 フェリシアの話によると、ブラックドラゴンは接近戦を嫌う素振りを見せていたらしい。

 鱗に当たるフェリシアの魔法を完全に無視して、地面に伏せたまま首だけをもたげ、ブレスや魔法を吐き続ける。それを強引に突破して喉元や腹を狙いに行くと、初めてドラゴンは本気で攻撃してきた。

 巨大な翼で砂埃を巻き上げてフェリシアの視界を奪い、大きく動きながら右に左に位置を変え、ブレスや魔法の種類を変えて、続けざまに攻撃をしてくる。それが防がれると、今度は尻尾や牙による直接攻撃を仕掛けてきた。

 それでも、最後まで喉元や腹をかばっていたことから、やはりそこがブラックドラゴンの弱点なのだろうとフェリシアが言う。


「怒って隙を見せてくれたらと思って、結構しつこく絡んでみたんだけど、すごく冷静に対処されちゃったわ。お腹を完全に晒したのって、逃げ出した私を追って飛んだ時だけだったし。やっぱりあの子、頭がいいわね」


 命懸けの戦いと言っても過言ではない話をしているのに、いつもながら、フェリシアには緊迫感がない。


「ドラゴンスレイヤーを弾くっていうのが本当なら、ミナセの刀でもあの鱗は斬れないかもしれないし、すべての魔法に耐性があるっていうなら、闇の魔法も効果がないかもしれない。あの子、本当に凄いわ」

「感心してる、場合じゃない」


 珍しくシンシアが突っ込んでいる。

 シンシアは、この作戦会議に気合いを入れて臨んでいた。


「腹や喉元が弱点だとして、そこをどうやって突くかだな」


 ミナセがつぶやき、ヒューリが腕を組む。フェリシアの情報をもとに七人で知恵を出し合い、打ち合わせは夜遅くまで続いた。

 そして、夜更けに作戦は決まった。ヒューリのアドバイスで、失敗時の撤退手順まで考えてある。

 エム商会の総力を上げた戦い。社員たちが連携して当たる、初の作戦だった。


 翌日は、実戦を想定しながら、各自の動きや連携を確認していった。武器の手入れを行い、ブーツの紐を取り替える。修理に出していたリリアの剣も取ってきて、できる準備はすべて終えた。


「何となく、いけるような気がしてきました!」


 ミアの言葉に、みんなは力強く頷いた。



 さらにその翌日、作戦決行の日。

 一行は、あの扉の前に立っていた。フェリシアのトーチライトが、七人を弱々しく照らしている。

 扉は開いていて、フェリシアによる索敵もすでに済んでいた。


「扉を入って四、五メートルは狭い通路よ。それを抜けると、一気に広くなるわ」


 みんなが頷く。


「あの子の位置は、ここから三百メートル先。地面は平らで障害物はないから、ただ真っ直ぐ進むだけだけど、逆に言うと、あの子からも丸見えっていうことになるわね」

「ちゃんと元の場所に戻ってるなんて、律儀な奴だな」


 ヒューリが軽口を叩いた。その声はいつも通りに聞こえる。だが、その顔は恐ろしく緊張していた。

 軍を率いる時とも、一人で敵に立ち向かう時とも違う感覚を、ヒューリは感じていた。


 一つ一つの命が、重い


 戦争において、兵士の死は”損失”だった。

 自分一人の戦いであれば、それはただの”終わり”だった。


 しかし今回は……


 信頼するとか信用するとかそういう事ではなく、とにかくヒューリは心配だった。みんなの事が、ヒューリは心配でならなかった。


 暗闇の奥を、ヒューリが睨む。その暗闇の手前、開かれた扉の前には、マークがいる。

 そのマークが、暗闇を向いたまま話し出した。


「今回うまくいかなくても、また挑戦すればいい。絶対に無理はしないでほしい」

「はい!」

「打ち合わせ通り、撤退の判断はヒューリがしてくれ。ただし、自分の命が危ないと思ったら、各自の判断で待避をすること」

「はい!」

「俺のことは心配しなくていい。足の速さだけは自信があるからな」

「了解です」

「じゃあ、行こうか」


 話し終えると、マークはさっさと歩き出した。

 この作戦で、マークは戦力として数えられていない。少し離れたところから、状況を見守ることになっている。

 それでもマークは先頭を歩いた。マークに導かれて、みんなも歩き出す。


 いつもの声。いつもの背中。

 緊張していたヒューリが、ふと笑った。


 父上のような……いや、それとは違うか


 笑ってヒューリは思う。


 守らなきゃいけない人なのに……


 その背中をヒューリが見つめる。


 なぜか、守ってもらってる気分になっちゃうんだよなあ


 気が付くと、体の力が抜けていた。気が付くと、みんなの姿がちゃんと見えていた。

 みんなから恐れは感じなかった。みんなからは、戦意を感じた。


 みんなも同じか


 ヒューリが、また笑って前を見る。


 いい感じだ


 かつて何度か体験したことのある不思議な感覚。


 勝てる!


 その目が背中を見る。

 その目が、背中の向こうの暗闇を鋭く見つめていた。



 右にリリア、左にシンシア。少し距離をあけて、後方にマークたちがいる。それぞれの位置を確認して、ヒューリは視線を正面に向けた。


「にしても、でっかいなぁ」


 ヒューリがまた軽口を叩く。その声に、気負いはなかった。


 前方二十メートル。そこに恐ろしい顔がある。

 明かりは、後ろにいるフェリシアのトーチライトのみ。その弱々しい明かりの先で、大きな目玉がギロリと動いた。

 ひと抱えはありそうな目玉がこちらを見ている。

 真正面のヒューリを見て、左のシンシアを見る。その目が、ヒューリの右を見る。そしてその目が、そこから動かなくなった。


 栗色の髪と、茶色の瞳。

 その胸に輝く小さな石。


 思わず後ずさりそうになりながら、それでもリリアは気丈にその目を睨み返した。

 その時。


「!」


 リリアが目を見開く。

 リリアの頭の中で、何の脈略もなく、突如として過去の記憶の再生が始まっていた。


 幼い頃の出来事、両親の微笑み、その最期の言葉。

 苦しかった尾長鶏亭での暮らし、マークやミナセとの出会い。

 みんなと過ごしてきた月日と、この旅で乗り越えてきた試練。

 重ねてきた経験、様々な思い。


 そのリリアの記憶に、リリアが見たことのない光景が割り込んできた。


 小柄な少年が、巨大な魔物と戦っていた。

 長い長いその戦いは、少年の勝利で終わる。

 人々が喝采を上げていた。少年に駆け寄り、少年を崇め、あるいは何かを叫んでいた。

 その少年の手には……。


 不思議な映像は、しかしふいに途切れてしまった。放心状態だったリリアが現実に戻ってくる。


「あれは、何?」


 つぶやいて、リリアがドラゴンの大きな目を見る。

 その目が、ふいに笑ったような気がした。


「大丈夫か?」


 隣からヒューリの声がする。


「大丈夫です」


 リリアは慌ててそれに答えた。

 ヒューリに笑って見せて、リリアが前を向く。

 ドラゴンは、もうリリアを見ていなかった。


 頭の中にまだ残像が残っている。

 それを振り払うように、大きく深呼吸をして、リリアはドラゴンに集中した。


 二十メートル先にあるドラゴンの目。リリアを見つめていたその目が、今はヒューリとシンシア、そして後方にいるマークたちをじっと見ている。

 明らかに知性を感じるその視線が、みんなをじっと観察していた。


 ドラゴンは動かない。巨体をべったりと地面につけて、腹や喉元を守りながら観察を続けている。


「フェリシアの情報通りだな」


 ヒューリが不敵に笑った。そして、ヒューリが右を見る。


「リリア、準備はいいか?」

「はい」

 

 リリアがしっかりと答えた。


「シンシア、行けるか?」

「行ける」


 シンシアが力強く頷いた。


「じゃあ、行くか」


 ヒューリが双剣を抜いた。リリアとシンシアも剣を握り締めた。

 リリアが右へ、シンシアが左へ。徐々にその陣形を広げていく。作戦通り、ヒューリたち三人が動き出した。

 突然。


 ガバッ!


 目の前の巨大な口が開いたかと思うと、猛烈な炎が真正面から襲い掛かってきた。


「ちょっと!」


 予想外の先制攻撃に、三人は一気に後ろへ飛び退いた。

 ドラゴンが、首を左右に振りながら高温のブレスを吐き続ける。たっぷり十メートル幅はあるであろう炎の噴射に、三人はその射程の外へと大きく後退させられていた。


「くそっ、近付けさせないつもりか!」


 ドラゴンまでの距離は、三十メートル以上になってしまった。こんなに離れていては、何もすることができない。


「やっぱり、あの子賢いわね。私一人の時とは戦い方が違うわ」

「我々のこともちゃんと見てるしな」


 後方で三人を見守りながら、フェリシアとミナセが会話を交わしていた。

 マークは無言。ミアは、食い入るように三人を見つめている。


 ブラックドラゴンのブレスや攻撃魔法の間隔は、およそ五秒。単純に考えれば、攻撃が止まってから走り出しても、次の攻撃前に三十メートルの距離を詰めることはできる。

 だが詰めたところで、一撃で大ダメージを与える手段を持たない限り意味はない。対してドラゴンの攻撃は、フェリシア以外のメンバーにとって一撃必殺。まともに食らえば即死だ。

 それでも。


「リリア、シンシア。大きく回り込むんだ」

「はい!」

「分かった」


 リリアとシンシアが、今度こそ左右へと分かれていく。十分に距離を取りながら、二人はドラゴンの左右後方へと移動していった。

 ドラゴンは動かない。軽く首を動かして、リリアたちの位置を確認するだけだ。

 そのドラゴンに右手の剣を突きつけて、ヒューリが叫んだ。


「今度こそ行くぞ!」


 叫んでヒューリは走り出す。ドラゴンに向かって真っ直ぐに走り出した。

 それを見て、リリアとシンシアも走り出す。三人が、三方向からドラゴンに攻め掛かっていった。

 ドラゴンの口が、ガバッと開く。それを予測していたかのように、ヒューリの足が止まる。

 轟音とともに炎が放射された。ヒューリがすかさず逃げていく。

 同時に、長大な尻尾が左右に大きく振られた。それから逃れるように、リリアとシンシアがまた距離を取る。

 三人は、結局元の位置まで戻っていた。たっぷり三十メートル以上、ブレスの射程圏外、尻尾の長さ以上の距離で、剣を構える。


 今の攻めで、三人はドラゴンに半分も近付けていなかった。次に攻めても、大きく前進できる要素は見当たらない。まさになす術がないように思われた。

 それなのに。


「おりゃぁっ!」


 ヒューリが走る。リリアとシンシアも同時に走る。

 炎が迸る。尻尾が唸りを上げる。三人が、逃げる。


 攻めては逃げ、逃げては攻めての繰り返し。無駄とも思える攻撃を、三人はひたすら続けていた。

 それでも三人は、決してドラゴンの攻撃を食らうことはない。巨体ゆえに、ドラゴンは動く前の予備動作が大きい。動体視力、先読み、瞬発力を駆使して、三人はドラゴンの攻撃を読んでいた。ドラゴンが口を開く前に逃げ始め、ドラゴンが尻尾を振り出す前に逃げ始めて、ぎりぎりのところでその攻撃をかわし続けていった。


 その戦いを、ミナセたちがじっと見つめている。


「ミア、抑えろ」

「あ、すみません」


 ミナセに注意されて、ミアが慌てた。

 フェリシアが、ミアに声を掛ける。


「三人を信じましょう」

「はい」


 頷いて、ミアは前を見る。息を大きく吐き出し、力んでしまう体と気持ちを落ち着かせながら、走り続ける三人を見つめていた。



「リリア、遅れてるぞ!」


 ヒューリが怒鳴る。

 リリアが歯を食いしばる。


「シンシア、敵をよく見ろ!」


 ヒューリが叫ぶ。

 前のめりだったシンシアが、一歩下がる。


「気を抜くなよ、踏ん張れ!」


 二人を励ましながら、ヒューリがまた駆け出していった。

 何の進展もない攻撃。走ってはかわし、逃げてはまた攻めていく、その繰り返し。

 対するブラックドラゴンは、その場から動くこともなく、三人を近付けさせることもなく、鉄壁の防御を続けている。

 ブラックドラゴンは、やはり賢かった。三人の攻撃を防ぎながら、離れたところにいる四人のことも常に気にしている。しつこい三人を適当にあしらいながら、全体の状況をしっかりと見極めていた。

 だが。


「ミア、そろそろだぞ」

「はい!」


 答えて、ミアが目を閉じる。

 フェリシアの目が鋭く光る。


 さすがのドラゴンも苛立っていた。

 ブレスの種類を変え、あるいは速度の速い雷撃に切り替えても、ヒューリはことごとくそれをかわして逃げていく。

 巨大な翼で砂を巻き上げ、視界を奪いながら攻撃をしても、二人はことごとく尻尾の先へと逃げていく

 動きは鈍くなっているのに、それでもしつこく、何度でもやってくる三人に、ドラゴンは嫌気がさしていた。


 だから、気が付かなかった。離れていたはずの四人が、少しずつ、本当に少しずつ近付いていたことに。フェリシアがミナセの手を握り、静かに魔力を練っていることに。

 ゆっくりと変わっていく光景、ゆっくりと高まっていく魔力に、ドラゴンは、気付いていなかった。


「さすがにちょっと……」


 ヒューリがこぼす。


「足がもう……」


 リリアが弱音を吐く。


「疲れた!」


 シンシアが怒る。


 三人の限界も近い。

 そして、ドラゴンの集中力も限界を迎えていた。


 潮が満ちた。

 ミナセが、静かに言った。


「ミア」

「はい!」


 次の瞬間。


「うおぉぉぉっ!」


 ミアが雄叫びを上げた。その体が、途方もない量の魔力を放つ。

 思い掛けない近さで発生した膨大な魔力に、ドラゴンが驚いて正面を見た。

 そこに。


「マジックライト!」


 ミアの叫びが響き渡った。


 ビカァッ!


 強烈な光が、広大な空間を眩く照らす。


「ギヤアアァァッ!」


 ドラゴンが咆哮を上げた。

 それは、痛みのせいではない。急激な光で視力を奪われた、ドラゴンの恐慌の声だった。

 直後、ミアが走り出した。強い魔力をまとったまま、ミアが左へと走った。


「馬鹿ドラゴン! 短足ドラゴン! デブドラゴン!」


 謎の悪口を叫びながら、ミアが走る。眩しさをこらえ、大きな声を上げながら、ミアは全力で走った。

 その声と魔力を、ドラゴンの首が追った。翼をバタつかせ、しつこい三人組の接近を阻みながら、ミアに向かって全力のブレスを吐き出す。

 その時。


「引っ掛かったわね!」


 今度は右から声がした。

 それは、信じられないほどの至近距離。同時に感じる、またもや強大な魔力。

 首をねじ曲げ、ブレスを手前に向けようとするが、そんなことで間に合うような距離ではなかった。

 ドラゴンが立ち上がる。バサバサと翼をはためかせて、ドラゴンがついに立ち上がった。そして、間近の魔力から逃げるように、空中へとその巨体を浮かび上がらせる。


 その瞬間。


「奥の手発動よ!」


 フェリシアが叫ぶ。


「フライ!」


 声と共に、フェリシアが、飛んだ。ドラゴンの前では一度も飛ぶことなく、ただ走って逃げ回るだけだったフェリシアが、飛んだ。

 続けて。


「ミナセ!」


 フェリシアがミナセを押し上げる。

 フェリシアと共に飛んだミナセが、刀を抜いた。


「うおぉぉぉっ!」


 ミナセの雄叫びが響く。


 ザクッ!


 鋭い刃がドラゴンの腹に突き刺さった。

 ドラゴンが、逃げるように上昇を続ける。


「フェリシア!」

「任せて!」


 刃と入れ替わるように、フェリシアの右手がドラゴンに突き刺さった。

 間髪入れずに、フェリシアが強烈な一撃を放つ。


「エクスプロージョン!」


 ドゴーーーーン!

 

 鈍い爆発音がした。腹の中で、フェリシア全力のエクスプロージョンが炸裂する。

 ドラゴンの体が、瞬間的に膨張した。逃げ場のない爆風が、傷を押し広げて吹き出していく。

 ドラゴンの腹に、大穴が開いた。


「ギヤアアァァッ!」


 ドラゴンが悲鳴を上げる。

 のたうちながら、その巨体が地面へと落ちていった。


 ドドオオオォン!


 地響きを立てて、ドラゴンが地表に激突する。


「とどめだ!」


 地に落ちたその首に向かって、白銀の光を放つミナセの太刀が振り下ろされた。


 ガシュッ!


 刃が、ブラックドラゴンの鱗を斬る。ドラゴンスレイヤーさえも弾くと言われたその鱗に刀身が食い込んでいく。

 輝きを放つミナセの太刀は、ブラックドラゴンの首の五分の一ほどのところまで斬り込み、そこで止まった。

 それと、ほぼ同時。


 ドカーン!


 腹の大穴に、フェリシアが追撃の一撃を放った。ブラックドラゴンが、ビクンと大きく痙攣する。

 力なく上下していた翼が、動きを止めた。長大な尻尾がだらりと横たわった。

 動きを止めたブラックドラゴンは、やがてその巨体を輝かせ、キラキラと光をまき散らしながら、きれいにその場から姿を消していった。


 地下空洞が静まり返る。

 そこに。


「やったー!」

「よっしゃー!」


 喜びの声が、広大な空間いっぱいに広がっていった。


 間違いなく世界最強クラスの魔物。伝説の存在、ブラックドラゴン。

 それを六人は、見事に討ち取った。


「私たちって凄いね!」

「うん、凄い」


 リリアとシンシアが抱き合って喜ぶ。


「ヒューリさん!」

「ふん!」


 ヒューリとミアががっちりと握手をする。


「これでまた、私の知識が充実したわ」


 フェリシアがマニアックな喜びに耽る。


「斬れなかった……」


 地面に手を突き、ミナセがうなだれる。

 それぞれの思いをそれぞれに表現している社員たちを、嬉しそうにマークが見つめていた。

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